森永製菓は27日、2008年フィギュアスケート世界選手権(スウェーデン)で優勝した浅田真央選手の栄養管理およびトレーニング面でのサポート契約を結ぶことを発表した。契約期間は2008年4月からバンクーバー五輪終了の2010年3月まで。同社のゼリー飲料「ウイダー」のテレビCM、ポスター等に登場することも決定した浅田選手は、記者会見場で今後の抱負を語り、さらに"フィギュア世界一"の身体の柔らかさも披露した。

浅田選手は「『ウイダー』は小さいころから知っていました。すごくおいしいから大好き。好きな味はグレープフルーツ味とグレープ味です」と

森永製菓「ウイダー」は、アメリカ発祥のスポーツサプリメントブランドで、日本に上陸して今年で25周年を迎えるヒット製品。全てのシリーズでスタミナづくり、からだづくり、コンディションづくりの3つのコンセプトで構成された独自の理論「トライアングル理論」を提唱し、人気の「ウィダー in ゼリー」をはじめ、プロテイン、タブレットシリーズなど様々な「ウイダー」シリーズを展開している。

その「ウイダー」ブランドの新プロジェクトとして、2008年4月~2010年3月まで、栄養・トレーニングにおいて浅田選手をサポートすることを決めた。栄養サポート面では、専属の管理栄養士を派遣し、最高のパフォーマンスを発揮することを目的とした、疲労回復、身体組成の改善を追及する栄養摂取指導を行う。また、トレーニング面では同目的のもと、競技パフォーマンスの向上、ケガの予防という側からサポートしていくという。トレーニングは、メジャーリーグ(野球)などで実績のあるアメリカNSCAの認定を持つコーチより指導を受ける予定だ。

記者会見では、専門の管理栄養士がアスリートのための栄養指導のポイントとして「運動前・運動直後45分以内・運動後4時間後の3つの異なる場面で、その時々に最適な栄養素を摂取することで疲労回復を高まる。"いつ""何を""どれだけ"摂るかが大事」と語った。これは、浅田選手のような世界トップレベルのアスリートだけの話ではなく、我々の日々の健康維持のための運動にも取り入れられそうなアドバイスだという。

記者会見上でウイダーを試飲する瞬間、報道陣のフラッシュが一斉に発せられた

食事や体調管理について浅田選手は「太らないように食べるものを制限していたけれども、このサポートを受けて(栄養摂取の)コツを覚えていければいいと思います」とコメント。外見からは見えないが、意外とすぐに太ってしまう体質だそうだ。また、同社「ウイダー」シリーズのプロテインを試飲すると、「ピーチ味は、キャンディーみたいな味でおいしい」と満足している様子だった。

トレーニング面では、実際に浅田選手がパフォーマンスとしてストレッチ、バランストレーニング、スクワットを披露。50センチ四方ほどの低反発素材を使用したマットの上に片足を乗せ、もういっぽうの片足を上げてバランスを保つトレーニングには、一瞬、フラッとバランスを崩す場面も見られたが、そこは"フィギュア世界一"。「足が震えちゃいました」と言いながらも、その後は笑顔で姿勢を整え、体勢をキープしていた。

ストレッチからバランストレーニングへ。接地面に低反発素材でできたマットが敷かれたバランストレーニングでは、一瞬身体をふらつかせ、報道陣をドキッとさせる場面も。その後の修復力がさすが"フィギュア世界一"

浅田選手にとって心強い支えとなるであろう今回の森永製菓のプロジェクト。同社代表取締役社長の矢田雅之氏が「『ウイダー』の力で浅田選手を次の大会での優勝へと導きたい」と抱負を語れば、浅田選手は「足の筋肉がちょっと弱いところ。今後勉強しながらトレーニングしていきたい」と笑顔で今後のトレーニング・ポイントを語っていた。

左から、森永製菓 代表取締役の矢田雅之氏、浅田真央氏、同社ウィダー事業部の松崎勲氏