ゼネラルモーターズ(米)は、デトロイトモーターショーでキャデラック(CADILLAC)のハイパフォーマンスモデル「キャディラック CTS-V」を公開した。同モデルは2008年第4四半期に米国で発売され、続いて日本にも導入される予定。価格などは未定。

キャディラック CTS-V

「キャディラック CTS-V」は、キャディラックの中では比較的コンパクトなCTVに、高いパフォーマンスとラグジュアリー性を持たせたモデル。Vシリーズの第一弾は2004年に登場した先代のCTS-V。その後、スーパーチャージャー搭載のSTS-VやXLR-Vが登場している。新しいCTS-Vに搭載されるパワーユニットは、推定558ps(410kW)、最大トルク 745Nm(76.0kgm)を発生する新設計の6.2L(リッター)V型8気筒スーパーチャージャー付エンジン。スーパーチャージャー特有のメカニカルノイズを最小限に抑えているという。

新型CTS-Vのサスペンションには、減衰力の連続可変を可能にした「マグネティック ライド コントロール」が搭載される。電磁を利用して減衰力を調整するため、レスポンスタイムが飛躍的に向上。ハードなコーナリングや加速、ブレーキング時など、ダイナミックな操作を行う際に高い安定性を発揮するという。「パフォーマンス・トラクション・マネジメントシステム」はエンジントルクを制御するもので、発進加速やコーナリング中など、タイヤのグリップ力に合わせてトルク配分を制御し、最適な加速性能が得られる。

ブレーキはブレンボ製で、前輪には強力な6ピストンキャリパー、後輪には4ピストンキャリパーを装着。タイヤはミシュランと共同で開発した新型CTS-V専用タイヤの「パイロットスポーツ2」と専用19インチホイールを装備する。トランスミッションは6速マニュアルと、パドルシフトが付いた6速オートマチックの2種類が用意される。

室内ではレカロ社製シートを採用。優れたサポート性能に加え、ラグジュアリーで個性的なインテリアを演出している。新設計となる14ウェイ・アジャスタブルシートの座面や背もたれにはエアランバーサポート機能が内蔵されている。