そごう美術館は2008年1月2日から、「プラハ国立美術館展 ルーベンスとブリューゲルの時代」を開催する。期間は23日まで。

ピーテル・ブリューゲル(子)《東方三博士の礼拝》

同展は、プラハ国立美術館の所蔵品約70点で構成する。16世紀から17世紀にかけて、全盛期を迎えたフランドル絵画の作品を紹介していく。作品のジャンルは、宗教画・風景画・風俗画・静物画などさまざま。

ヤン・ブリューゲル(子・帰属)《磁器の花瓶に生けた花》

特に注目したいのが、ルーベンスとブリューゲル一族の作品だ。ルーベンスはバロック時代を代表する画家で、いきいきとした躍動感ある作風が特徴的。その人気は、貴族から絵の注文が殺到したほどといわれる。一方のブリューゲル一族は、ピーテル・ブリューゲルを筆頭に、農民の日常生活や静物画などを数多く描いた。

ルーベンスの「聖アウグスティヌス」は、当時の宗教背景を色濃く含むものとなる。このほかにも、ルーベンスは数多くの宗教画を描いている。また、ヤン・ブリューゲルの「磁器の花瓶に生けた花」は、細密表現を特徴としたフランドル絵画らしい作品といえよう。

入館料は大人1,000円、大学・高校生が800円、中学生以下が無料となる。開館時間は10時~20時、会期中は無休。