環境省は27日、2008年1月末から5月の花粉総飛散量予測(速報)をまとめた。スギ・ヒノキ科花粉総飛散量は、東海から関東、東北で2007年春より多く、北陸から九州は2007年と同じかやや少ないとしたほか、スギ花粉の飛散開始は例年並かやや早いと予測している。

今回発表された速報によると、2008年春の花粉の総飛散量は、東海から関東、東北では2007年春より1.5倍から3倍に増加する地域が多い見込み。一方、西日本では2007年春に比較して50%から今年並の地域が多いが、一部では2007年春を上回るであろうとしている。

例年※に比較すると、東海の一部及び東北では例年を上回る地域が多いが、その他の地域は、例年の30%から例年並と予測。また、東海から関東、東北では前シーズンより多い花粉総飛散量となると予測されている。

一方、北陸から九州の西日本においては、花粉数は前シーズンと同じか下回る可能性が高いであろうとしている。環境省は「現在行っているスギ雄花の調査でもかなり多めの雄花が観測されている地域があり、1月に発表予定の花粉総飛散量予測(確定版)は今回の速報値よりも多くなる地域がある見込みです」とのことだ。

なお、2008年春のスギ花粉の飛散開始は例年並かやや早いと予測。環境省では、2008年2月初旬より、花粉の飛散状況について、花粉観測システム(愛称 : はなこさん)により、リアルタイムで情報を提供するといった対策を予定している。

※例年とは、過去10年の平均。ただし、愛知県(名古屋市)は過去7年平均。