東京国立近代美術館では9月4日より、「平山郁夫 祈りの旅路」を開催する。平山氏が77歳の喜寿を迎えたことを記念して企画されたもので、代表作約80点が出展される。開催期間は10月21日まで。

平山氏は現代日本画壇の最高峰に位置する画家であり、同氏の作品の根底に流れているものは「生きること、生かされていることへの問いかけと、その経験から導かれた平和への切実な祈り」だという。また、広島での被爆体験をしている平山氏は平和への想いを表現し続け、画壇での確固たる地位を築いた。

展示会では、1960年代に多く描かれた釈迦の生涯を題材にしたものや、自らシルクロードを歩いて描きあげた歴史画、被爆体験を通じての平和への願いを表現したものなど、60年にわたる創作の軌跡をじっくりと鑑賞できる。

入館料は、大人1,300円、大学生900円、高校生500円で、中学生以下は無料。開館時間は、10時から17時まで、金曜日のみ10時から20時となり、入館は閉館30分前まで。期間内の休館日は、9月10日・25日、10月1日・15日となっている。