ペットの健康相談サイト「だいじょうぶ? マイペット」を運営しているソラージュは15日、遠藤犬猫病院と共同で、ペット専用介護施設「遠藤犬猫病院付属 ソラージュケアホーム ペットのここから」をオープンした。第1号店となる同施設は栃木県那須塩原市に開設される。

「遠藤犬猫病院付属 ソラージュケアホーム ペットのここから」の外観

店内の様子

同社によると、国内でペットとして飼われている犬や猫は、推計2,600万頭に上ると言われているという。また獣医療の進歩によりペットの寿命も延び、特に犬について1980年代までは4~5歳の寿命だったが、現在では15歳前後まで寿命が延び、ペットの高齢化や病気による介護問題が深刻化していると言及する。そうした背景の中で、「ペットの介護」に焦点を置き、同施設の建設に至ったと同施設の担当者は語る。

同施設でのペットケアについては (1)介護獣医師が24時間で対応をする(1日3回の定期健診)(2)飼い主の経済的な負担を軽減する(入院費を10万円前後で対応)(3)動物にとっても過ごしやすい環境にする(老犬を介護できる若い犬とのふれあい)を中心に活動を行うとしている。

上記の(3)に相当する、犬を介護する"介護犬"の導入に関しては「介護犬と言っていますが、触れ合いや交流を通じて、心身に不安を感じている人の心と体を癒す訓練を受けた「セラピードッグ」を老犬の介護にも適応するということになります。老犬や重い病気の犬が若い犬の元気な姿を見て、元気になったり、うまく排泄ができない場合にトイレトレーニングを覚えてもらったりすることができるのではないかと思っています。また、集団生活を営む犬の習性からも何らかの効果が期待できるでしょう」と述べている(担当者)。

マッサージを兼ねたブラッシングは毎朝行われる予定だ

同施設の入居可能頭数は20頭だが、15日現在、入居している犬はまだ1頭もいない。現状は、介護犬となる訓練を受けた1頭のセラピードッグが本日から施設に配属され、これから入居する犬を待つという形になる。施設内のセラピードッグの頭数は増やしていく予定だという。

また今後の展開として、同社では3年間で同様な施設を7店舗オープンできるような体制づくりを目指すとしている。