案内板によれば、富士山は南西の方角に見えるという。PRW-60を方位計測モードに切り替えて、顔と体を南西に向けてみる……が、富士山らしき山はどこにも見当たらない。
牛山「今日は薄く靄がかかっているため、富士山は見えないですね……残念」
PRW-60は、ハイスペックな機能とコンパクトなサイズを両立させたことのほかにもうひとつ、デザイン面において従来のPRO TREKシリーズにはなかった新たなアイデアを採用している。それが「カラビナアタッチメント」だ(PRW-60YAE-1AJRに付属)。
腕時計のバンドを外すには、通常は専用の工具が必要だが、PRW-60はバンド付け根のレバーを操作するだけで誰でも簡単にバンドの付け外しが可能に。腕時計用のバンドを外し、カラビナアタッチメントに付け替えれば、バックパックやクライミングハーネスなどの腕以外の場所にPRW-60を装着できるようになる。
牛山「クライミングで両手を使ったり、冬山でオーバーグローブを付けたときなどは、手首に時計があると動きが妨げられたり、文字板が見づらかったりします。そのため、バックパックのショルダーストラップやクライミングハーネスのギアラックに時計を付けている方をよく見かけますが、そんな方たちに向けた専用のアタッチメントです」
PRW-60には「CLIMBER LINE」というライン名が付けられている。たしかに、動きを妨げないコンパクトなサイズ、身に着けていることを忘れさせる自然な装着感、山での実用性を追求した多様な機能、そしてこのカラビナアタッチメントなど、クライマーのように自然の中でハードなアクティビティを楽しむ人たちの利便性や安全性、パフォーマンスの向上につながる時計に仕上がっているように思う。
PRO TREKシリーズではこれまでさまざまなライン(MANASLU、MULTI FIELD LINEなど)が誕生し、それぞれに進化を遂げてきた。PRW-60からはじまった新ラインCLIMBER LINEが今後どのような発展をしていくのか、楽しみである。
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