マイナビニュースの読者の皆さん。今年から新たな祝日が誕生することをご存知でしょうか。それは8月11日の”山の日”です。山の日なんていうくらいですし、山に登ってみたくなりませんか?でも、ただ山を登るだけでは面白くないですよね。そこでマイナビニュースではある試みを実施しました。


日頃都会のビル群に囲まれている生活している我々にとって、山登りといえば、空気がおいしく、木々に囲まれ、リフレッシュできるイメージがありますよね。でも、なぜ山に行くとリフレッシュするのか、知っていますか。そこにはしっかりとした根拠があったんです。そのひとつがフィトンチッド効果です。

今回、マイナビニュースでは、山のリフレッシュ効果について日本フィトン・チッドTOKYOの代表取締役 内田裕子さんに解説していただきつつ、その効果を検証していきたいと思います。その方法はシンプルそのもの!何も知らないライターの佐々木ののかさんに山登りに挑戦してもらいました。果たして、ののかさんはフィトンチッド効果により本当にリフレッシュするのか。ののかさんの心境の変化を楽しみながら、読んでいただけると嬉しいです。


こんにちは!ライターの佐々木ののかです。

ある日の昼下がりのこと。立て込んでいた原稿の納品を終えてクーラーの効いた涼しい部屋でダラダラしていたときのことです。

マイナビニュース編集部の担当編集Mさんから、突然電話がかかってきました。

「もしもし、ののかさんですか? 突然ですけど、ののかさん今疲れてませんか? 疲れてますよね?」


「な、なんですか、その”疲れてる”の押し売りは。確かに疲れてますね……。今も1日3時間睡眠の1週間を乗り切ったところなんです」


「よかった」


「なにが良いんですか」


「そんなお疲れなののかさんに朗報があります。山に登りませんか?」


「え」


「山に登りませんか?」


「聞こえてないから聞き返したわけじゃないです!それに......疲れてるのに何で山登ってさらに疲れなきゃいけないんですか(泣)」


「今年から8月11日は”山の日”として祝日になったんですよ。それに......山、いいですよ。リフレッシュ」


「別に超インドア派なわたしじゃなくたっていいでしょう。それから“山いいですよ、リフレッシュ”って……(ボキャ貧か!)。絶対いやです」


「山!」


「やだ!」


「山!」


「やま!」


「あっ……」


「行きましょう!」


「あ、うん、はい、まぁいいか……」



うっかり”山宣言”をしてしまったわたしは”リフレッシュ”のキーワードを信じて、高尾山を登ることに……。

というわけで、午前10時、わたしは京王線新宿駅の京王西口改札前にやってきました。担当編集のMさんは「リフレッシュしますよ」「山、いいですよ」と言いましたけど、どう考えても山登りして疲れが取れるわけがないんです!

「これでリフレッシュできなかったら恨みますからね」


「それは困りましたねぇ。まっ、とりあえず行きましょ」


「全然話を聞いてくれない.....」




新宿駅から仏頂面で電車に揺られることしばらく......

景色が段々と移り変わり、

緑が多くなってきました。移り変わる景色をぼんやり眺めているだけで、小旅行に来たような気分になれます。

そんなこんなでぼーっとしていると……

高尾山口駅に着きました!

新宿からここまで、なんと390円で約50分。安いし、あっという間です。

しかし、未だに山登りには消極的なわたし。 担当編集Mさんに促されるがままに、ひとまずホームの階段を下りると……。

まるで美術館だ!

「リフレッシュできないとか言ってすみません。改札内ですでに癒されたので帰っていいですか」


「ダメです」



山登り開始

夏場は見渡す限りの緑。春はヤマザクラ、秋になるとブナとモミジが高尾山を赤く彩ります。そのほかにも他にはない植生がたくさんあり、季節の訪れをダイレクトに感じることができるのだそう。

「ののかさん、ここで葉の香りを嗅いでみてくれませんか?」


「わかりました......無臭ですけど、これが何か?」


「いいえ、大丈夫です。大きく深呼吸して次に進みましょう」


(何なんだろう......)


日本フィトン・チッドTOKYOの代表取締役 内田裕子さん

森林浴にはストレスをやわらげて、身も心もリフレッシュさせる効果があると言われています。その効果に一役買っているのがフィトンチッドです。フィトンチッドとは一言でいえば『森の香り』なのです。


初心者にオススメの1号路

売店がある金比羅台展望台に到着。まだまだ中腹ですが、歩いてきてほっとひと息つけたときに見る景色は格別。東京都内が一望できます。


神秘な世界! 3号路

初心者向けの1号路の途中から、お次は”木々生い茂る3号路”に突入します。

どのくらい木々が生い茂っているのかというと......

このくらい! 緑ベースのコーデが手伝って、わたしが完全に自然に埋もれてしまっています。自然のボリューム感がすごい……!

自然と気持ちも見た目も一体化したい方は、ぜひ緑の服を着て、3号路を散策してみてほしいと思います。

木々の生命力を受けて、のびーっ!

日本フィトン・チッドTOKYOの代表取締役 内田裕子さん

フィトンチッドは、もともとは植物が外敵から身を守るために自己生成する物質で、癒しの効果以外にも消臭、抗菌などの効果も認められています。森林浴というのは、このフィトンチッドを全身に浴びていることになるのです。フィトンチッドにこのようなリフレッシュ効果がある理由は、主成分であるテルペン類に副交感神経の働きを活発化させる作用があるからです。これにより、安らいだ気分をもたらしたり、血圧の低下、鎮静作用、アルファ波を増加させる、快適な睡眠を促すなどの作用を及ぼすのです。


ついに山頂へ

3号路を出て、いよいよ「山頂方面」の看板が見えてきました!

一歩踏み出すごとに、足に心地よい疲労感があるのを実感します。

あと少しです......!

そして、到着ー!

休憩しながらゆっくり登って1時間半ほど、ようやく標高599.15mの山頂に到着です。 もう600mと言い切ってしまってもよいのに、0.85mもサバを読まない高尾山。律儀だ......。


山頂の展望台から見えるのは大パノラマ。天気が良ければ、遠くは世界遺産の富士山をも臨めます。 心地よい疲労感と達成感で気分は最高!


吊り橋の4号路

下りは吊り橋のある4号路をチョイス。

3号路と同じく、緑が感じられるルートなのですが、4号路はより一層陽が射して明るく、木漏れ日が美しい印象でした。

「ののかさん、ここで葉っぱの香りを嗅いでみてください」


「さっきから香り香りって何ですか? 無臭ですけど? 鼻詰まってるのかな......」


「思いきり吸い込んでもらえたらいいんです。次に行きましょう」


(謎が多いな)


日本フィトン・チッドTOKYOの代表取締役 内田裕子さん

フィトンチッドというのは実は、樹木から発散される揮発性物質。主成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物です。樹木の根や幹に含まれ、葉から放出されています。1930年頃に旧ソ連のトーキン博士が、植物体から放出される揮発性物質により原生動物や微生物が死ぬという事実を追及し、発見された物質です。なお、フィトンチッドによる癒しの効果は、学術的にも立証されつつあります。例えば、ある研究機関が行ったラットを使った対照実験では、フィトンチッドを与えたラットのほうが心拍数上昇の抑制、胃粘膜障害発生の軽減、血圧の低下など、ストレスに起因する反応が減少したと報告されています。

※トーキン博士は、とど松・にんにく・ねぎなどの匂いの強い植物の葉を切り刻み、少し離れたところにアメーバ等の原生動物や赤痢菌・チフス菌をおいて置く実験を行い、フィトンチッドを発見しました。



帰りは「リフト」で帰ります。

空中散歩は12分間。ちなみにわたしは、周りの景色と高尾山名物の「天狗焼」(140円)を楽しみました。最高......!

日本フィトン・チッドTOKYOの代表取締役 内田裕子さん

高尾山は、リフトやケーブルカーを利用すれば、疲れることなく登れるので、気軽にフィトンチッドを体験しやすいスポットだと思います。また、8月の正午前後はフィトンチッドの放出濃度もピークに達するそうで、森林浴には最適だそうです。6月中旬~10月中旬にはビアガーデンもあるみたいですので、リフレッシュにはとてもいいかもしれないですね(笑)

そして、午後3時下山完了です!

たった半日だったけど、たくさんの緑に触れて、リフレッシュできたなぁ……!

あれ? わたし、山登りでリフレッシュできてる!?


(なんか頭もスッキリした気分・・・)


「ふふふ、リフレッシュできたようですね……」


「あ、え、そうですね! でも身体動かして疲れてるのに、どうしてリフレッシュできちゃったのか、理由が全然わからなくて……」


「それはフィトンチッド効果だと思います」


「フィトンチッド……?」


「はい。フィトンチッドです。分からなければ、この記事が掲載されたらURLをお送りするのでしっかり見といてくださいッ」


「教えてくれないんですか!?」


というわけで、騙されたと思って来てみたら、まんまとリフレッシュしてしまった山登り。たくさんある山の中でも、高尾山は超ビギナー向けと言われ、まったく運動をしないわたしでも、難なく登り切ることができることができました。

アクセスも新宿から京王線で約50分と、都会の喧騒から離れてリフレッシュするには近すぎず遠すぎずのベストロケーション。今年からできた祝日、8月11日の「山の日」はもちろん、この機会に高尾山ハイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか?

おまけ

高尾山口駅となりに温泉もあります! その名は「京王高尾山温泉 / 極楽湯」。ハイキング後に利用すれば心も体もポッカポカに!有料でタオルなども用意してあるので、手ぶら入浴も可です。ちなみに京王線・井の頭線各駅から高尾山口駅までの往復割引乗車券と、高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復または片道)がセットになったお得な「高尾山きっぷ」を利用すると、温泉の入館料が100円割引に!


(マイナビニュース広告企画:提供 京王電鉄株式会社)

[PR]提供:京王電鉄