【特別企画】

産業振興と雇用施策が結びつく - 大阪府が取り組む「プロフェッショナル人材戦略拠点」-

 

大阪を元気にするためには、「もっと攻めた経営をしたい」と燃える中小企業が安心して頑張れるようバックアップする仕組みがなければいけない。企業経営をこうした「攻めの経営」につなげるための新しい試みが「プロフェッショナル人材戦略拠点」だ。今回は、産業の振興と雇用の両面から、さまざまなニーズに対しコーディネートを行う大阪府商工労働部理事 プロフェッショナル人材戦略マネージャーの乾俊人さんに話をうかがった。

大阪府商工労働部理事 プロフェッショナル人材戦略マネージャー 乾 俊人さん
1980年大阪府に入庁後、産業立地課参事、新産業課長、新分野育成課長、企業誘致推進課長、商工労働部金融担当副理事、商工労働部雇用推進室長を経て現職。「大阪府研究開発型企業振興財団」のスキーム構築、「りんくうタウン」の再生計画づくりおよび「津田サイエンスヒルズ」などへの企業誘致、「金融機関提案型融資」の創設などに参画。産業・企業の発展に寄与するための商工振興業務をメインに35年のキャリアを持つ。

経営革新のためのサポート事業

――「大阪府プロフェッショナル人材戦略拠点」(以下「プロ拠点」)とは一体何ですか?

大阪府が2016年1月からスタートした事業で、販路のさらなる開拓、海外進出といった「攻めの経営」を考える府内の中堅・中小企業に対し、プロフェッショナル人材(以下「プロ人材」)を活用して経営革新してもらうためのサポートを行うものです。

企業が成長するためにはいろいろな経営資源が必要ですよね。その中で、当然「人」は、組織や会社を動かすために必要なのに、今まで「人材」を企業に入れていく施策がなぜか全国的になかったのです。

今回の施策は、企業で本当に活躍できるような人材を、「攻めの経営」で頑張ろうとする府内の企業に、民間の人材ビジネス会社と連携しながら人材還流させていくものです。

――この事業は大阪府だけで実施されているものですか?

事業自体は内閣府が推進するもので、東京と沖縄をのぞく全国45の道府県でスタートしています。国の基本的な考え方は地方創生です。

現在、就職するとなると、地方から首都圏に10万人の若者が行ってしまう状況です。場所によっては若者だけでなく、ベテラン世代もみんな首都圏に行ってしまう。結果として地方の企業が成長できないのです。

成長できないということは新たな雇用機会も生まれません。そんな状況で初めて国、あるいは府県をあげて行われるのが本施策です。

プロ人材ってどんな人?

――プロ人材とはどのような人を指すのですか?

「プロフェッショナル」というと特別な能力を持った方というイメージがありますが、今回はいわゆるスペシャリストだけでなく、中堅・中小企業でしっかり働けるジェネラリストも対象です。

日本では、大学を卒業し大企業に入社後、35歳くらいから徐々に組織のピラミッド構造の中で、活躍の場が限られていきます。つまり、能力があるにも関わらず、年を追うごとにできる業務が限られてしまう場合が多いというわけです。

現状、こういう方々は、首都圏なら大企業から大企業へ移動しているようですが、本当は地方にこそ戻って来て活躍してほしいのです。地方ではプロ人材を多く求めていますので。

――大阪府では例えば技術系など、想定されている職種はあるのでしょうか?

職種はあまり問いません。技術職であれ事務職であれ、中堅・中小企業でマネジメントに携わることができ、社長の片腕になれるような方を、この事業を通じて企業に入れていくことが、大阪のためになると考えています。大阪は商売のまちですから、商売の才覚を持った人が必要なんです。

とはいえ、大阪府に約30万社ある中小企業全部にプロ人材を入れます、というのは壮大すぎて、現実味がないと思います。私の所属する商工労働部の立場からすれば、ものづくり企業の振興はひとつの確たる分野です。だから今はまず、ものづくりを中心にやっていこうと考えています。大阪のものづくり企業はプロ人材、あるいは、将来プロ人材になれる人材を欲しがっています。

付加価値を生み出せる産業がある。それが大阪の強み

――「プロ拠点」では実際にどのような活動をしているのでしょうか?

サブマネージャーの加地裕子さん

地方への人材還流をベースにして45道府県がそれぞれに取り組んでいるのですが、大阪府では、公益財団法人大阪市都市型産業振興センター、テクノロジーシードインキュベーション株式会社(TSI)の共同企業体に委託して取り組みを進めています。

そのなかで私のようなマネージャーは、基本的に、地域へのプロ人材還流を通じて大阪を元気にしていくコーディネーター役という立場です。また、マネージャーのサポート役として、リクルート出身で人材採用コンサルティングのエキスパートである加地裕子さんがサブマネージャーを務めてくれています。

活動の流れとしては、中小企業の経営者と会い、課題解決のためのヒアリングを行い、民間人材ビジネス事業者と協力してプロ人材ニーズを明確化し、ニーズに応じた人材還流にこたえていく、というステップです。

――大阪の中小企業にはどういう強みや特色はありますか?

世の中に、大きく付加価値を生み出せる産業はふたつあると思います。ひとつはものづくり、もうひとつは卸。ものづくりは、原材料などを持ってきてつくり、それを外に売ります。卸は、人がつくったものを集めてきて、誰かに売って儲けるわけです。

サービス業の成長は人口とその地域の経済力に比例していくものです。「天下の台所」と呼ばれていた昔のように、さまざまなものが大阪に集まる時代ではなくなりましたが、やはり今でも大阪が大阪たるゆえんは、付加価値を生み出せる産業があるからです。

ものづくりは若者が行きたがる分野ではありませんが、本当は楽しい仕事なんです。ものづくりにプロ人材を投入して、未来を担う若者にとっても魅力的なものとしたい。府として、そこをしっかり支援していくことが、大阪を元気にするためにまず必要なのだと思います。

「大阪府プロフェッショナル人材戦略拠点」について

拠点住所 大阪市中央区北浜東3-14 エル・おおさか本館3F
拠点最寄駅 京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」より西へ300m
問い合わせ先 06-6910-8311
公式サイトURL http://www.projinzai.osaka.jp/

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