BIOSの設定が終了したら再起動し、次にPOST画面が表示される際に[Ctrl]+[I]キーを連打してRAID BIOSを呼び出す。ここでRAID 0ボリュームかRAID 1ボリュームかといった選択や、RAIDボリュームの削除といった作業が行える。今回は2基のM5 Pro 256GBをRAID 0で組み合わせる設定にした。

RAID BIOSでは[Creative Volume][Delete Volume]といった、RAIDボリューム管理に使うメニューが並ぶ。ここでは[Creative Volume]を選択し、そのあとの画面で[RAID0(Stripe)]をセレクトする

RAID BIOSの設定が完了したら、OSのインストールに移る。Windowsのインストール場所を選ぶ画面になった際、「476.9GB」の「ディスク0」ができていればRAIDボリュームとして認識されている証拠だ。これが「000.9GB」の「ディスク0」「ディスク1」となっていた場合、SSDがそれぞれ分離していることになる。その際は、もう一度RAID BIOSの設定を見直そう。あとは画面の指示通りにOSインストールを進めていけばいい。

Windowsのセットアップ時の画面。SSDは2基接続したが、1基のドライブとして認識されている

Windowsのインストールが完了したら、チップセットドライバ→グラフィックドライバの順にインストール。すべての作業を終了したら「コンピュータ」アイコンを開いてボリュームを確認しよう。ハードウェア的には2基のSSDが、1個のボリュームとして認識されているはずだ。

今回は、RAID BIOSを設定することでRAID構築をしたが、インテル製チップセットの場合、「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」というユーティリティを使ってもRAID構築が可能。こちらはWindows上で設定できるのが特徴だ。OSを新しくインストールするならばRAID BIOS、すでにOSがインストールされたSSDに、新たに入手したSSDを組み合わせてRAIDを構築するのならユーティリティでと、使い分けるとよいだろう。

Windows上でRAIDボリュームの管理が行える「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」

さて、RAIDを構築するには2基以上のSSDが必要だ。9月下旬現在、M5 Proの256GBの実勢価格は約22,000円ほど。これを2基購入すると約44,000円になる。一方、M5 Pro 512GBの実勢価格は約40,000円ほど。つまり、RAIDを構築すると1GBあたりの単価は高くなる。だが、RAIDにすることのメリットは多数あり、単に1GBあたりの単価では比較できない。 「パフォーマンス編」では、そのことについて検証したい。

“SSD RAID”で快適なPC環境を構築する【パフォーマンス編】

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