老舗PCパーツショップであるTSUKUMOが提供する、BTOパソコンブランドが「eX.computer」だ。安価なモデルも用意されているが、全体的に高機能なモデルが多いことが特徴で、大手メーカー製ではまずお目にかかれないプロ向け構成のモデルなども存在する。その中で、初のUltrabookとして大きな注目を集めているのが「N140Jシリーズ」だ。今回この注目度の高い「N140Jシリーズ」に触れる機会を得たので、魅力たっぷりの全貌をレポートしよう。
アルミ素材のトップカバーでシンプル&しっかり
まずはその外観。トップカバーにアルミ素材を採用したシンプルなデザインだ。ロゴ部分は白いプリントで、ヘアライン加工が長辺ではなく短辺に平行しているのが少々珍しい。角は小さな径で丸くとってあるが、全体的にシャープな印象となっている。
本体は重量約1.6kg、最厚部が19mm。極端な薄型・軽量を狙ったモデルではないが、十分に片手で快適に持ち運びできるサイズだ。薄さにこだわりすぎなかったおかげか、持ったときにもしっかりした手応えがある。例えば、ディスプレイを開いた状態で、パームレストの辺りをつかむように片手で持っても、どこかがたわんだり、ディスプレイがぐらついたりすることはない。
目が疲れづらいノングレア液晶を採用
ディスプレイサイズは14.1インチで、解像度は1366×768。反射のないノングレアタイプを採用しているのが特徴だ。最近のコンシューマー向けモデルというと、鮮やかな発色のグレアタイプ一辺倒だが、目が疲れると嫌うユーザーも多い。しかしノングレア液晶が選べるのはビジネスPCばかりで、魅力的なデザインや性能を持っているものが少ない。そうした中で、N140Jシリーズの存在はかなり頼もしい。しかもLEDバックライトだから、長寿命でエコなのもうれしいところだ。
キーボードはアイソレーションタイプを採用している。Enterキーの右側に1列の機能キーが配置されているタイプなので、人によっては多少慣れが必要かもしれない。キーピッチは19mm程度、キーストロークは1mm程度。キートップは少しざらつきのある加工なので、指が適度にひっかかり、利用しやすかった。タッチパッドは、左右ボタンが一体になったタイプが採用されている。
インタフェースは本体左右に振り分けられている。本体右側にはヘッドフォン端子、USB 3.0ポート×1、有線LANポート、電源コネクタが並ぶ。本体左側にはRGBポート、USB 2.0ポート×2、フラッシュメモリカードリーダーがある。Ultrabookでは省かれてしまうことの多い、有線LANポートが搭載されているのもポイントだ。
また、排気口がヒンジ側に用意されており、利用中のユーザーに温風がかからないのも快適だ。USBポートも十分な間隔を空けて設置されているため、接続する機器によって隣のポートが利用できなくなるという心配もない。細かいところまで、よく考えられていると感じられた。