日本のパソコン市場でもっとも需要が高いのは、15~16型ワイドサイズのディスプレイを採用した、いわゆる“スタンダードノートPC”と呼ばれるジャンルだ。特に家電量販店のPOSデータでこの傾向が強く、それを踏まえると、いかにこのジャンルが広く一般ユーザーに受けているのかがわかる。
では、なぜこのジャンルがメインストリームとして人気なのだろうか。理由はいくつか挙げられるが、デスクトップのように仰々しくないこと、使わないときは収納しておけること、寝室やリビングなど使いたい場所で活用できることが主要なものだろう。さらに付け加えると、このジャンルはもっとも需要が見込めるだけに、各PCメーカーは大量生産を行いスケールメリットによるコストダウンが可能。店頭で購入しやすい価格帯で販売されていることも大きな理由といえる。その反面、このジャンルのノートPCは、画一的な性能になっていることも否めない。
作業効率を高めるフルHD15.6型ワイド液晶を採用
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eX.computer N156Jシリーズには、3モデルが用意されている。N156J-500A/Sは74,980円~、N156J-710A/Sは79,980円~、N156J-820A/Sは94,980円~となっている |
少々前置きが長くなってしまったが、この15~16型ワイド液晶搭載ノートPCにおいて、明らかにワンランク上のパフォーマンスを実現している製品がある。それがTSUKUMOが展開するプライベートPCブランドの「eX.computer N156J」シリーズだ。
まず、真っ先に注目したいのが、NJ156Jシリーズに用意されている3モデルすべてがフルHD液晶を採用していること。“スタンダードノートは画一的な仕様”と前述したが、15~16型ワイド液晶ノートはそのほとんどが1,366×768ドットとなっている。それに比べると、1,920×1,080ドットの液晶を採用していることは明らかなアドバンテージだ。 具体的にどのようなメリットがあるのかというと、1,920×1,080ドットは1,366×768ドットに比べデスクトップに表示できる情報量が約1.4倍にもなること。たとえば代表的な表計算ソフトを標準設定で起動した場合、1,920×1,080ドットならば横はZ列、縦は45行まで表示できるが、1,366×768ドットだと横はR列、縦は28行しか表示できない。表計算ソフトを使って作表を行うユーザーならば、この広いデスクトップは重宝し作業効率が向上するのは間違いない。なおN156Jシリーズは、キーボードの右側が10キーになっている。表計算ソフトで数値入力をする機会の多いユーザーには、フルHD液晶も含め好都合だろう。
また、近年は映像や画像を艶やかに表示するためにグレア液晶を採用しているスタンダードノートは少なくない。確かにこうしたグレア液晶によるコンテンツ表示は鮮やかに感じるが、反面、照明や自分の姿などが映り込んで目に疲れを覚えることがある。だがN156Jシリーズは映り込みのないノングレア仕様。ビジネスで長時間パソコン画面に向き合うユーザーにはこちらのほうが都合がよい。
フルHD液晶を搭載していることによるメリットは作業効率の向上だけではない。動画コンテンツの表示にもアドバンテージがある。すでに映像コンテンツの主流であるBDタイトルは解像度1,920×1,080ドットの映像が収録されているし、最近ではフルHDのネット動画も珍しくない。1,366×768ドットのディスプレイではこうした動画はダウンサイジングされて表示されるが、1,920×1,080ドットのディスプレイならドットバイドットの表示が可能。高精細な映像の魅力を損なわないのだ。
なお、N156Jシリーズは、BTOメニューに記録型BDドライブがオプションで用意されている。同オプションを選択すればBDタイトルの再生もOK。サブウーファーも内蔵されているので、迫力のサウンドで映画などを楽しめる。さらにはHDMIでリビングのテレビなどと接続して、大画面で映像を楽しむことができる。BDプレイヤーの代役としても活用できるのだ。