2015年7月29日リリースのWindows 10で消えそうな機能の1つが、Windows 8.1の検索チャームだ。インデックス作成が完了した環境では、ほぼ瞬時に検索結果を示すためランチャーとしても使えて、便利なのは確かだが…。今回は検索チャームの検索結果を整理するTipsを紹介しよう。
検索チャームは便利で不便?
皆さんは検索チャームをお使いだろうか。タッチ操作なら右端からスワイプ、キーボード派であれば「Win」+「Q」キーで起動し、そのままキーワードを入力すれば、ファイルや設定を呼び出せる便利な機能である。
筆者も比較的多用している機能の1つだが、問題はファイル名に依存している点だ。例えばレジストリエディターを起動したいとしよう。その場合、「レジストリエディター」と入力すればよいはずだが、検索結果にレジストリエディターは現れない(模範解答は、実行ファイル名「regedit」をキーワードにして検索)。
「Win」+「Q」キーを押して検索チャームを起動し、テキストボックスに「レジストリ」と入力。しかし、レジストリエディターは検索結果に並ばない |
同じようにテキストボックスへ「regedit」と入力すると、今度はレジストリエディターの実態である「regedit.exe」が現れる |
このように検索結果が異なるのは、プログラムフォルダー(「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」、および「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」フォルダー)に登録されていないからだ。
プログラムフォルダーにショートカットファイルを登録する
プログラムフォルダーにショートカットファイルを作成すれば、この問題は解決する。
「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」と入力して、<OK>ボタンをクリック/タップする |
Windowsフォルダーから「regedit.exe」のショートカットファイルを1度デスクトップに作成し、「Registry Editor」に名称変更。その上で「~Programs」フォルダーに移動する |
注意するのは、インデックス作成のタイミングだ。ショートカットファイル名をリネームしてからフォルダーに追加しないと、「○○ - ショートカット」と登録されてしまう。そのため、一度デスクトップにショートカットファイルを作成してからリネーム、そして移動というステップを踏もう。
また、この操作で動作が反映されない場合は、「インデックスのオプション」から「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」フォルダーにチェックを入れて、同じダイアログのインデックス数が増加するか確認するとよい。
「選択された場所の変更」で「プログラム(%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs)」フォルダーをクリック/タップして選択し、<OK>→<閉じる>と順にボタンをクリック/タップする |
不要な検索結果を削除する
Windows 8.1にアプリケーションをインストールすると、アンインストーラーやドキュメントのショートカットが加わることがある。検索チャームをランチャーとして使っているユーザーには邪魔な存在となるだろう。
これらもプログラムフォルダー内にあるショートカットファイルが原因なので、削除すれば済む話だ。そろそろWindows 8.1からWindows 10へのアップグレード時期が近づいてきているため、これを機に不要なファイルを整理しておくのもよいだろう。
阿久津良和(Cactus)