煙を上げながら田園地帯を走り抜ける「SLおいでよ銚子号」

蒸気機関車C61形20号機が旧型客車を牽引し、JR成田線佐原~銚子間を走行する「SLおいでよ銚子号」の運行が9日よりスタート。沿線住民や鉄道ファンらが見守る中、ごう音ととともに姿を現し、もくもくと煙を吐きながら通過していった。

同列車の運転を記念して「手を振ろうプロジェクト」も実施され、通過する列車に手を振る人の姿も多かった。大型蒸気機関車C61形20号機の走りはまさに圧倒的。列車の通過後、至る所で「すごかった!」の声が聞かれた。

列車情報

「SLおいでよ銚子号」「DLおいでよ佐原号」

基本情報

東日本大震災で被災し、その後も厳しい状況が続く房総の観光を盛り上げるため、JR東日本千葉支社が実施する「おいでよ房総 春! いろどり」の一環で運行される臨時列車。2月9~11日の3日間、JR成田線佐原~銚子間を1日1往復運行する。

往路(銚子発)はディーゼル機関車DE10形牽引の「DLおいでよ佐原号」として、復路(佐原発)は2011年に復活を果たした蒸気機関車C61形20号機による「SLおいでよ銚子号」として運行。ともに旧型客車6両を連結する。成田線をC61形20号機が走るのは今回が初めて。同路線でSLが運行されるのも44年ぶりとのこと。