2カ月前まで現役だったキハ30形62号車。「久留里線」の幕も残されている

昨年末、JR久留里線から引退した国鉄色(クリームと朱色のツートンカラー)のキハ30形のうち、62号車がいすみ鉄道国吉駅構内で「静態保存」されている。

いすみ鉄道 社長ブログ」によれば、同車両はいすみ鉄道の前身、旧国鉄木原線も走ったという経歴の持ち主。将来的には車籍を復活させ、キハ52形・キハ28形との3両編成で、「昭和40年代の房総の凸凹編成」を再現するのが目標とのことだ。

列車情報

キハ30形気動車

基本情報

国鉄時代の1961(昭和36)年より導入された通勤用の気動車。片側3ドアで、外吊り式の扉が特徴となっている。車内はオールロングシート。かつて大都市近郊の非電化路線などで多くの車両が活躍し、両運転台のキハ30形のほかに片運転台のキハ35形・キハ36形も存在したが、近年は新型車両への置換えが進んでいた。最後まで残ったJR久留里線の3両も、2012年12月1日の新型気動車キハE130形の投入にともない引退した。