富士登山電車」や6000系のみならず、富士急行にはユニークな車両が多い。現在、「トーマスランド号」として活躍する5000形もそのひとつ。『きかんしゃトーマスとなかまたち』をイメージしたデザインで子供たちの人気を集める一方、国鉄時代の近郊形電車のような車体、さらに今後の去就など、鉄道ファンにとっても興味深い車両だ。

ユニークな電車がそろう富士急行の中でも異彩を放つ「トーマスランド号」

列車情報

富士急行 5000形「トーマスランド号」

基本情報

富士急行オリジナルの新造車で、1976年にデビュー。事故廃車の補充用として、2両編成1編成のみ製造されたという。旧国鉄の近郊形電車にも似たスタイルだが、独特な前面形状であることに加え、片側2ドアであることも国鉄113系・115系とは異なる。同車両は1976年の鉄道友の会ローレル賞にも選定された。

富士急ハイランドの新施設開業などに合わせてデザインの変更が行われており、現在は「トーマスランド号」として活躍中。外観は『きかんしゃトーマスとなかまたち』のキャラクターを描いたデザインとなり、車内には「キッズ運転席」をはじめ、「トーマスチェア」「パーシーチェア」も設置。子供たちにも人気の車両となっている。