Q: そう考えると、そんなに沢山のマーケットはそもそもカバー出来ないと思うのですが。それとも無尽蔵にエンジニアが沸いてくるとか……。
Rogan: 今、我々は基本的に10 Marketを考えているんですよ。で、大きいマーケット、例えばWired to Wireless Networkは、沢山のエンジニアを割り当てているんですよ。で、小さいマーケット、例えばHandheldとかSub elementsとかそういう所ですけれど、そういうところでは一人のエンジニアが複数のマーケットをカバーしているとかそういう事はあるんですけどね。
Q: ああ、なるほど。やっぱりその辺に強弱があるんですね。
Rogan: やっぱりうまーく、大原さんの言葉を使うとパーティショニングしてるんですよ。
Q: そのメインの所って、物凄く沢山エンジニアが居ないといけないですよね。例えばばWired to Wireless Network、手がけているのが1社だったらいいんでしょうけれど、実際にはメーカーが一杯あって、しかも一つのメーカーの中でも複数製品を手がけていたりすると、エンジニアの数が1社に対して数人必要と言う事になってしまいますよね? で、例えばそれが10社あったら、それだけでもう数十人のエンジニアが居るって事になりませんか?
Rogan: あのー、日本の一つやっぱり特徴的な所は、結構自社のIP使うケースが多いんですよ。我々はやっぱり、当然ソフトウェアとかIPも絡めて、「このデバイスはこういう風にシステムに入れればいいんですよ」とか、「こういう様なIPを入れたら、こういうシステムは作れるんです」といった提案をしたい訳なんです。ところが、実際にお客さんがどういうIPを入れて、どういう風に作っていくのかは、我々出した後に彼らが決めるわけです。ですから、そういうトラクションは殆どないんですよ。勿論問題があれば、例えば量産になって来て問題が出れば、そのときに「ではこれを入れましょう」とかはあるんですが。で、お客さんは皆さん、大体季節単位で同時に製品を出すじゃないですか。まあ微妙に非同期になるかもしれませんが、大体同時期になるんですね。ですからcontamination、例えば会社Aが会社Bよりも半年前に製品を出したから、では会社BにAの担当者が行くのかとか、そういった事は無いんですよね。(クライアントは)同時に要求を出してきて、で、我々は提案を持ってゆきますが、そこで実際に何を入れているのかに関して、我々はVisibilityはそれほど無い。
Q: 無い様にしている、と。それはかなり上のレベルでも無い様にしているんですか?
Rogan: 上のレベルでは、彼らがこういうシステムを作りたいんだな、と判るんですよね。基本的にプロバイダーが「こういうシステムを作ってください」と言うんですよね。で、それが会社A、会社B、会社Cに行く訳ですから、びっくりする物はそういう意味で無いんですよ。ただそのImprementationの所は微妙に違うですよね。
Q: 例えば、Xilingの本社には会社A、B、C、と共通で使えるようなIPを持っており、それを作っている部隊がいらっしゃると。
Rogan: はい。
Q: で、実際会社A、B、Cに行かれるエンジニアが居られる、と。ここはどういうコミュニケーション取っているんですか。
白: 共通に使えるコアがあって、それぞれ別のお客さんがカスタマイズしたような形で使う時に。
Q: そこのコミュニケーションと言うのは、個別にやってる形になるんですね。
白: はい。個別に。
Q: それを例えば日本で全体を見て、じゃあ、Aの会社のこの部分とBの会社のこの部分は共通だから……
白: 基本的には代理店の営業と言うのが、骨格が別になっていますので、情報の入力はもう全くセパレートされています。
(続く)