夏はすぐそこまでやってきています。夏=恋愛ではないけれど、何となく夏という季節には「彼女がいたほうがいいのではないか? 」と思わせる力があります。水着やゆかたなど、女の子をさらにかわいく見せられる場所やイベントでデートできる機会が多いせいかもしれません。どうせ外も暑いのだから、いっそ心の中も熱々になってしまえと勢いをつけやすい季節なのかもしれません。

とはいえ、何度もこのコラムで言っている通り、本当の本当に彼女がいたほうがいい季節は「冬」です。寒いとき、クリスマスのとき、暮れと正月など家族で過ごす時間が増える季節に恋人がいないとなると、外も寒いのに心も寒いと辛くなってしまいます。夏という季節は、そんな冬に備えて今から恋人ができるように下準備をするというか、心を恋愛に向けるいいきっかけとなる時期です。

今から恋に向けて仕込みをしておくのと何もしていないのとでは、恋愛反射神経や夏休みの過ごし方にも大きな差が出てしまいます。今現在フリーという男子は、暑いけれどがんばって下準備を始めてほしいなぁと思います。

そうは言っても、男友だちからは「すげー、いいヤツ」と評判なのに、一向に彼女ができない。合コンに行っても成果がほとんどないという男性もいるものです。もちろん、男同士ではいいヤツなのに、女性にはあまり受けない男子にも色々なタイプがあることでしょう。しかし、彼らに共通して言えるのは、

  • 男友だちが結構多い。もしくは趣味がある。

  • なおかつ自分から声をかけられる積極的なタイプなので、「孤独」や「寂しさ」がわかっていないような傾向もある。

  • 男友だちと付き合いがすぎているか、趣味にハマりすぎているかで、時間がない。

  • 自分ではそんなつもりはないけれど、必要以上に不真面目だったり、チャラかったりしているように見られている。

  • それとは反対に、必要以上に生真面目で、つまらないふうに見られてしまっている。

  • そもそも、本当に、心の底から、切実に、彼女がほしいとは思っていない様子だ。

というところでしょう。もともとの性格もあると思います。男同士の付き合いに楽しさを感じてしまう。今ひとつ、女の子と一緒にいるドキドキ感や楽しさがつかめない。そんな男子ほど、なかなか恋人ができない。できにくい体質になってしまっていると言えるかもしれません。それでは、どうすればそういった問題を解消できるのかというと、

  • 今はこうやって楽しく男同士でツルんでいても、友人は時間をうまくやりくりして、女の子と会う時間も捻出していると知る。

  • 気がついたら、彼女がいないのは自分1人になっていて、いつの間にかロンリーになる日がくる可能性もあると考えてみる。

  • とりあえず、男同士で遊んでばかりいるのではなく、女の子を誘って一緒に出かけてみたり、女の子の誘いにも応じてみたりするように心がけてみる。

  • 会社や学校など、大勢の人がいる場所で不必要に女の子を避けたり、無関心だったりせず、きちんと挨拶をし、普通に話しかけるようにしてみる。

  • 寝癖を直す。散発する。ヒゲを剃る(もしくは整える)。白いシャツのシミ抜きをするなど、身だしなみをチェックしてから外出することで、清潔感と爽やか度アップをはかる。

以上に気をつけてみるだけで、女の子に対する思い、恋愛に関する考え方は少しずつ変わっていくはずです。意外と思われるかもしれませんが、自分は男友だちと楽しく過ごして疲れ果てて寝ているので、帰宅してから夜い遅い時間帯(あなたが考える遅い時間)に、友人が彼女と会っていたり、または飲み会に出かけている彼女を迎えに行っていたり……そんな時間を過ごしているとはまったく知らなかった。という男性は後を絶ちません。しかし、恋愛にも男友だちにもきちんと時間と労力をかけている人は結構いるものです。

友人のことは何でも知っているようで、実は知らないかもしれない。そんなふうに考えてみて、彼女とうまくいっている男友だちから、その秘訣を教えてもらうのもいいことだと思います。そうでないと、気づいたら友人たちの中で自分だけがフリーになってしまっていた、ということになりかねません。自分と同じように遊び歩いているのに、彼女がいる男友だちはいつデートしているのか、どうやって時間を捻出しているのかということをリサーチして、「オレ、このままじゃまずいかも」と自覚してほしいものです。

また、男同士の間では許される身だしなみの基準も、女性からすると「だらしな~い」「いや~ん」と思われてしまうのはよくあることです。おしゃれになれとか、完璧に気を遣ってとは言いませんが、清潔感だけは何とかしてかもし出してほしいなぁと思います。そんなところから、徐々に徐々に恋愛モードに入りつつ、今すぐに女子と出かける約束を取り付けるように努力してみてはいかがでしょう。健闘を祈ります。

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酒井冬雪です。彼女がいないのをネタにしてしまったり、自分で自分を茶化したりする男子はおもしろいので周りから人気があるけれど、それもそれで恋愛から縁遠くなりがちかなと思います。恋愛には、シリアスな場面がありますから! いや、私も結構笑っちゃうタイプなんですけれど。では、またね。