女の子が苦手……という男性、けっこういるかもしれません。その気持ち、わからなくもないです。だって、男の子が苦手だっていう女の子も、けっこういるからです。

女の子が男性を苦手と思う場合、その理由はどういうところからきているのか考えてみますと……。

  • 何を話していいか、話題をみつけられない気がして困る。
  • 距離感がつかめない。
  • 考えていることが顔にぜんぶ書いてあったりすると、どう対応していいかとまどう。

というようなことが思い浮かびます。

何を話していいか困る、というのは、女の子を苦手と思う男性にも共通する悩みかもしれません。

でも「距離感がつかめない」って何なの? と男性のみなさんは疑問に感じることでしょう。

女の子のいう距離感とは、どういうことかといいますと……基本的に女の子は、彼氏やものすごく仲のいい男の子以外の男性と話をするときは、ある程度の距離(心の距離ではなく、スペースの空き)をおいておきたいな、と思っているものです。

もちろん、相手が女の子同士なら、肩を寄せ合ったり、抱き合ったり、くっついてもOKなのですが、彼氏でもない男の子とそういうふうにしながら話をする女性はなかなか少ないものです。

男性もたぶん同じで、男同士だと妙にくっつきあっていたり、PCの画面に顔を寄せ合って話をしたりすることもあるかもしれません。

ところが、ときどき男性は、彼女でもない、ものすごく親しいわけでもない女の子にくっつき気味で、触れ合う距離で接してしてしまうことがあったりします。

これは、特に若い男の子に多いのですが、「えええ、キスしちゃいそうじゃないの」「満員電車の中じゃないんだから」といった距離でうれしそうに話をする人が、ときどきいたりするのです。

もとからそういう、女の子の中にまざっていても違和感のないキャラクターというのでしたら、女の子もそんなに気にしないのですが、ふだんはけっこう硬派で、マジメな男性がくっついてくると、女の子としては、

(……この近さはどうしちゃったんだろう。しかし、いきなり離れて距離をおいたらキズついちゃうかな)

と、非常に困ってしまいます。

話が盛り上がって、うれしそうにしているだけに、むげにくっつかないでよとも言えず、どのように対処すればいいか困る → やっぱり男の子って苦手、と思ってしまう女の子は多いようです。

こういったことは、シチュエーション的にいうと、合コンや飲み会など、仕事とは関係のない席や集まりでおきやすく、また、どちらかというと10~20代前半の若い男の子がやってしまいがちで、そこにさらに野球やサッカー、ラグビーなどの団体スポーツ経験者という要素が加わると「やっちゃった」確率はさらに高まるような気がしています。

団体スポーツをしてきた(している)の男性は、勝利のヨロコビや負けたときの悲しみを、チームメイトと抱き合い、時には相手に飛びついて倒れて横になってゴロゴロ転がりあい、乗っかりあいながらわかちあう、という経験が豊富なため、うれしいとつい、スナオに相手にくっついてしまう傾向があるようです。

しかし、相手の女の子にはそのような事情はわかっていませんから、すっごく親しいわけでもない男の人から、いきなりキッスされそうな距離で話しかけられたりすると、ドキッとして困ってしまうのはしかたがないことといえます。

相手の女の子が、やさしくていい子で、とてもうれしい気持ちになってしまったときこそ、彼女の表情やしぐさをよく見て、ほどよい距離で接してあげてほしいものです。

考えていることが顔に出てしまう……という点ですが、これは、ほぼすべての男性にあてはまることかなと思います。

もちろん、ビジネスの場面では感情を表に出さず、冷静な態度という男性は多いです。

けれど、先ほどの距離感の問題と同様に、シチュエーションが変わって、仕事ではなく、プライベートな付き合いとなると、相手が女の子となると、なぜだかすべての感情が顔に出てしまう、そんな男子は後を絶ちません。こればっかりは、若い男の子に限らず、どの年代の男性にも当てはまること、といえます。

(あっ、今日の飲み会、この子ととなりの席になっちゃった。イヤだなーっ)
(やったーっ。あこがれの○○さんとしゃべったぞ! すっごい、うれしい)

男性はこういったことが、すべて顔に出てしまい、顔で語られてしまった女の子の側としては、いずれにしろ困ったり、つらい思いをしたりする……というわけです。

男性のみなさんが、どんなにバレていないつもりでも、敏感で察しのいい女の子達にはなぜかすべてがバレバレだったりしますので、顔には気持ちが書いてあったとしても、せめて態度は誰にでもやさしく、公平に接してあげるようにすると、女性からの人気は高くなるはずです。

飲み会などの席では、一部の女の子だけでなく、その場にいる女性全員に気を遣ってあげる。料理がいきわたっているか、飲み物が空になっていないか気配りをしてみたり、右側ばかり向かず、正面や左側にも顔を向けて話すようにしたり。

それをするだけで、女の子はきっと、

(本当は○○ちゃんとだけ話したいんだろうに、私にも気を遣ってくれてやさしいんだな)

と思ってくれますし、肝心の○○ちゃんも

(みんなに気配りできる人なんだ)

と、あなたの動向をちゃんと見ているはずです。

こういったところに気をつけてみると、女の子から「男の子は苦手だけど、△△くんだけは大丈夫」と言われるような、そんな男子になれるのではないかなぁと思います。

ぜひ、試してみてほしいものです。

*  *  *

酒井冬雪です。秋はやっぱり、読書の秋です。しかし、寝不足 → 肩こり → 寝不足の繰り返しで……運動もしないとなと思う今日この頃でした。では、またね。