【コラム】

理系のための恋愛論

309 近寄らないでオーラ、出てますよ

    酒井冬雪  [2009/02/06]

    どうして彼女ができないんだろう、と真剣に考えてみる……そんな勇気のある男子は少ないと思います。いえ、正直に言うと、女の子だって「なんで彼氏できないの?」と心の底から考え、問題をピックアップしてみる人は少ないはずです。

    なぜ、考えないのかといえば、考えてしまうと自分のマイナス面と向き合うことになってしまいかねない。自分の欠点を挙げることになってしまう……誰だって、そんなこと、わざわざしたくないはずです。

    なので、彼女ができない理由は、容姿の問題だろうな、スポーツが得意じゃないからだ、高収入じゃないせい、口下手だから、女性の前では緊張するから、あとは学歴?……と思ってしまう。

    彼女ができないのは、いかにも、誰にでも少なからず当てはまりそうな、一般的な理由のせい、と考える。そこから、それ以上先のことは追求しない。彼女ができない本当の理由、自分の心の奥底をのぞいてみる人は少ないものです。

    しかし、そんなふうに「一般的な理由」を挙げる男性たちを、女性の立場からみると「女だって、たいていの場合、そんなことしないわよ」と思うわけです。

    ほとんどの女性は、容姿や学歴や経済力や運動神経といった表面的なことで男性を見極めたりしません(ごくたまに、そういう女性がいるという事実は認めますが)。

    特に、恋愛する上において女性は「この人、いい人そう。やさしそう。誠実そう。話が合いそう」といったカン、直観力で男性を見ることが多いと思われます。こんなことを言うと、

    「ほら、女の人は、女のカンとかフィーリングとか、漠然としたわけのわからないことを言う。だから、何を求められているのか、どうしたらいいのかわからなくて困るんだ」

    とタメ息をついてしまう。そんな男性は、きっと多いことでしょう。

    その点に関しては、そうだよね、カンとか言われても困るよねと思わないでもありません。が、気が合いそううんぬん以前に、

    「この人、女の子にぜんぜん興味なさそうだな」

    と思われてしまう男性、女性に対して「近寄らないで」オーラを発している男性が多いのも事実です。

    女性だって、がんばって声をかけたのに「No」と拒絶されたくはありませんから、近寄らないでオーラを発している男子には、近づかないようにしてしまいます。

    で、話を元に戻しましょう。彼女ができない理由を、突き詰めて考えてみると、実は自分でも気づかないうちに「近寄らないでオーラ」を発しているから……という男性は、とても多いものなのです。

    「ええっ、そんなことはないはず」と言いたい男性は、次の項目にあてはまっていないか確認してみてください。

    • 男友だちが多い。男同士で楽しく休日を過ごすことができる。
    • 性格はやさしいほう。男同士のケンカやもめごと、悪口は苦手。平和主義者である。
    • 他者(男友だち)の過ちや痛い発言をすぐにゆるしてしまう。心が広い。
    • スポーツをするなら、水泳や陸上などの個人競技よりも、野球、サッカーなどチームプレイがいい。
    • 女の子と付き合っても、何が楽しいのかよくわからない。やっぱり男友だちといるとホッとする。
    • よくよく考えてみると、モテようがモテまいが、自分はあまり気にしていないのかもしれない。
    • すごくキレイな女の子をジーッと見る時間よりも、仲のいい男友だちを見て「ハハハ」と笑っている時間のほうが圧倒的に長い。
    • スナオに「オマエってすごいよ」と男友だちをホメることができる。お互いにホメ合い、認め合う友だちがいる。彼女がいても、当然のように男友だち優先で行動している。
    • 女性とデートして帰ってくると「はあ、疲れた」「帰ってきてホッとした」と思うことがある。
    • 恋愛で痛い目にあうことが多い。同じタイプばかり好きになる傾向があり、なおかつ恋愛でうまくいかない。女を見る目がない、と言われたことがある。

    こういったことに思い当たるフシのある人は、自分でも知らないうちに、女性に対して警戒心を抱いていたり、近寄らないでオーラを発していることが多いものです。

    彼女ができない理由を「容姿、学歴、口下手、運動神経で女性から判断されている……。女の人って打算的」とかなんとかいう以前に、そもそも自分が女性を近寄らせないようにしている。そのことに気づいていない男子は、とても多いのです。

    それでも、やっぱりいずれは彼女がほしい……そんな男子はいったいどうすればいいのでしょう。

    それは、女の子を見る時間を増やすことです。いえ、あまり女の子をジーッと見ていると、ヘンな誤解をされてしまうと心配になるかと思います。

    しかし、自分では意識せずに、いつも男性上司、男友だち、後輩男子……と、男同士の交友関係にばかり心を割き、人間観察をしているようならば、その洞察力をもう少し女性の人間観察につかってみてもいいんじゃないかなと思うわけです。

    そうすることで、女性というものにだんだん慣れてきたり、少なからず女性のことがわかってきたりするはずです。

    男性とうまく付き合えるあなただったら、異性とだって上手に付き合えないはずはありません。

    彼女ができないのはなぜか? もしかしたら、自分が近寄らないでオーラを発しているのではないか? でも、男友だちとはうまくやっているし、まあいいや……と思ってしまう。そんな自分がいるのでしたら、ぜひ、女の子に温かくやさしい気持ちと、興味を持ってみてください。

    すると、男友だちのように、女の子の存在にもだんだん慣れて、相手のいいところやかわいいところが見えてきて、いつの間にか近寄らないでオーラも薄くなっていくと思います。きっと。


    酒井冬雪です。とか言いつつ、私も「近寄らないでオーラを出している」と男子から言われつづけて幾星霜です。そんなアドヴァイスをしてくれる人が周りにいると助かります。ありがとう、Mくん。……後は私がそれを意識してなおせばいいのね。いまだになおってないから言われるんだろうけれど。では、またね。

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