蒸気機関車に乗りにポーランドに

こんにちは。お久しぶりです。みなさん、鉄道、楽しんでいるだろうか。いま、私は野村芳太郎監督の『張込み』というDVDを見ている。宮口精二演ずる中年の刑事の演技や夜行列車の様子もいいけど、なんといってもこの映画では、蒸気機関車がふんだんに見られることがうれしい。C57あり、C59あり、九州の山間を走るタンク車(C12のようだが)ありと、蒸気機関車が走る様子を見ると、主演女優デコちゃん(高峰秀子)そっちのけで、興奮してしまう。

ポズナニは、ポーランド西部にある古くからの商業都市で、ポーランドの首都ワルシャワとドイツの首都ベルリンのちょうど中央あたりに位置する。それぞれの首都からはおおよそ250~300km。

このポズナニ中央駅と南西に約75km行ったヴォルシュティン駅の間を、毎日蒸気機関車が走っている。トーマスクックの時刻表のポーランドの欄に、この区間の時刻表も載っているが、ちゃ~んとSLマークが記載されている。

40年前の日本の時刻表(コンパス時刻表)にも、たとえば米坂線など、蒸気機関車が運行されているところには、SLマークが記載されているのを思い出し、なんだか愉快な気分になる。でも、トーマスクックの時刻表はボズナニ発08:00発なのに対し、旅行会社の手配では08:25発。これではどちらが正しいのか、わからない。ちょっと心配。

当日、ポズナニ駅には余裕をもって7時30分に到着。まだ駅の周りは真っ暗だというのに、窓口には長蛇の列が。40人以上は並んでいるだろうか。この時、本当にポズナニ中央駅・ヴォルシュティン駅間の切符を日本で手配していてよかったと思った。

ポズナニ駅は交通の要所でポーランド各地に向かう列車が旅立つ。写真は前日18:10発、Gdynia Glowna行の特急列車

日本で買うと超高値なポーランド国鉄の切符

たしかに、日本でポーランド国鉄の切符を購入すると、ものすごくものすご~く、もうひとつものすごく高い。たとえば、ポズナニ中央駅・ヴォルシュティン駅間の料金は、現地価格は14ズウォティなので約630円。ところが、日本のとある旅行社を通して買ったら、10倍以上の6,960円。ちなみに、ポズナニ中央駅・ベルリン東駅の特急指定乗車料金は132.66ズウォティ(約6,000円)だが、日本の旅行社を通して買うと、19,140円と3倍ちょっとする。ポズナニ中央駅・ヴォルシュティン駅間の価格差がびっくりするほど高いのは、この区間がローカル線だからかもしれない。

ポズナニ駅構内。窓口には切符を購入する客が40人以上並んでいる。切符を買っておいてよかったなぁ。電光掲示板で、ホームを確認する

しかし、ポーランドの駅では英語がまったく通じないといっていいほど。前回ポーランドに行ったとき、ポーランド南部の都市カトヴィツェの窓口で、指定券を大変な思いをして買ったので、今回は、日本で手配したのだ。

でも、よかった。これじゃ切符を買うのにお昼までかかってしまったから。それにしてもこのポズナニ駅、前日の夜も窓口は長蛇の列だった。旅行もするのも大変だ。なお、ポーランドでは、ワルシャワやクラクフのような大都市でないと、日本円は両替不可。ポズナニでは、円は全く両替できないのだよ、トホホって感じだ。

お役立ちサイト情報
ポーランド国鉄のオンライン時刻表
こんなオンライン時刻表があるのを知ったのは、旅から戻ってきてからだった。英語版もある
ポーランド国鉄