【コラム】

サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック

48 2016年3月の住宅ローン金利が史上最低を更新!?

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連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。


「マイナス金利」の影響が住宅ローン金利に反映されてきた!

住宅ローン金利は、各金融機関が市場金利の動向を参考にして決定し、一般的には毎月初めに、その月の適用金利を発表します。

2016年2月は、「マイナス金利」が2月16日からスタートして市場金利が大きく動いたこともあり、月の途中に住宅ローン金利を見直した金融機関もありましたが、3月になって一斉に発表された金利は、どの金融機関が発表したものも「マイナス金利」の影響が反映されています。

おもな金融機関の2016年3月金利を見てみましょう。

「おもな金融機関の住宅ローン金利」(2016年3月5日現在)※いずれも最優遇金利を掲載(優遇を受けるには、それぞれ所定の条件を満たす必要があります)

「変動金利」は、前月の2月とほとんど変わっていません。その理由としては、次のことが考えられます。「変動金利」は日本銀行の政策金利の影響を受けますが、もともと政策金利じたいが低かったこと、今回の「マイナス金利」の範囲が限定的であったこと、近年金融機関同士の金利引き下げ競争が激化していたことなどがあげられるでしょう。

一方、「10年固定」や「全期間固定」などの「固定金利」は、史上最低を更新しているものが多く見られます。その理由は、「固定金利」の決定に影響を与える長期金利(新発10年国債の利回り)が2月中に何度もマイナスに落ち込むほど下落していたからです。

多くの金融機関が販売に力を注いでいる「10年固定」(返済期間のうち当初10年間の金利を固定するタイプ)では、「変動金利」(半年ごとに金利が見直されるタイプ)よりも低く設定し、0.5%台を提示している金融機関も出てきています。

「全期間固定」(全返済期間の金利があらかじめ決まっているタイプ)も、極めて低い水準となっています。

「フラット35」は、史上最低を更新!

「フラット35」は、独立行政法人住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して販売している住宅ローンで、取り扱っている金融機関は数多くあります。

全期間固定金利タイプしか持たない住宅ローンで、適用金利は金融機関等によって異なりますが、3月に最もたくさんの金融機関が提示した金利は、1.25%(融資率9割以下、返済期間21~35年)です。同じ条件でこれまでに最も低かった「フラット35」の金利は昨年(2015年)2月の1.37%でしたので、今回は、過去最低を更新したことになります。

さらに、「フラット35」には、一定の耐震・省エネ等の品質をクリアした住宅の場合、当初5年、あるいは10年の金利を▲0.3%優遇する仕組みもあります。

この仕組みを使えば、当初5年、10年の適用金利は0.95%という、1%を切る水準にまで下がります。

住宅ローンの借り換えや新規申し込みを検討する場合は、コストにも注意!

史上最低水準の金利は、ここしばらくは続きそうです。そのため住宅ローンを借り換えたり、新規に借りたりするときには、これまで以上に利息の支払い負担を小さくすることができ、家計には有利に働きます。

ただ、金利の水準だけで安易に住宅ローンを選択しないようにしなければなりません。住宅ローンを借りるときには、融資事務手数料や保証料、印紙代、登記手数料、団体信用生命保険料などのコストがかかります。また、優遇金利の適用を受けるためには、金融機関が定めている条件を満たす必要もあります。

コストや条件にも目を向けて総合的な判断を下したいものです。

※写真と本文は関係ありません

執筆者プロフィール : 中村宏(なかむら ひろし)

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。(株)ベネッセコーポレーションを経て、2003年にFPとして独立し、FPオフィス ワーク・ワークスを設立。「お客様の『お金の心配』を自信と希望にかえる!」をモットーに、顧客の立場に立った個人相談やコンサルティングを多数行っているほか、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿などで生活のお金に関する情報や知識、ノウハウを発信。新著:『老後に破産する人、しない人』(KADOKAWA中経出版)

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インデックス

連載目次
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第82回 銀行のカードローンに注意!
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第80回 サラリーマンが加入している「厚生年金」の機能は老後の年金だけじゃない!!
第79回 9月までに「マイナンバー」を提示しないとNISA口座が使えなくなる!?
第78回 超低コスト投資信託のススメ
第77回 「ふるさと納税」の返礼品競争が抑制される!!
第76回 クレジットカードの使い方の基本
第75回 エンゲル係数を計算してみよう!
第74回 後悔しないマイホーム予算の立て方(2)
第73回 後悔しないマイホーム予算の立て方(1)
第72回 サラリーマンもiDeCo(イデコ)に加入することができる?
第71回 2017年4月からも、学資保険や個人年金保険で資金準備をする?
第70回 「結婚にかかるお金」を参考に貯蓄目標額を設定する!
第69回 「セルフメディケーション税制」を使って税金を節約しよう!
第68回 20代~30代は、2018年からスタートする「積立型NISA」を活用しよう!
第67回 年末年始は少し時間をかけて、家計や資産を点検して来年の目標を作る!
第66回 贈与を受けると贈与税がかかる!?
第65回 年末調整の情報を活用し、「ふるさと納税」ができる金額を年内に確認しよう
第64回 住宅ローンの借り換えは、金利だけでなくコストにも注意!
第63回 中途退職時に受け取る退職金、使いすぎに注意!
第62回 年末調整の季節が到来! - サラリーマンもたまには「税金」のことを考えよう
第61回 コンビニATM、時間外でも手数料無料の金融機関は?
第60回 利回り8.3%の「百貨店友の会」、預貯金金利が低い今こそおすすめ
第59回 確定拠出年金で老後資金準備! 2017年からは専業主婦や公務員も対象に
第58回 中古住宅を購入してリフォームなら【フラット35】リノベがおすすめ
第57回 厚生年金、国民年金にはしっかり加入する!
第56回 20代・30代サラリーマンのお小遣い事情
第55回 実際の年齢ではなく「健康年齢」で保険料が決まる保険が登場!
第54回 おすすめ投資信託は「ノーロード」&「インデックス型」&「バランス型」(2)
第53回 おすすめ投資信託は「ノーロード」&「インデックス型」&「バランス型」(1)
第52回 子供のできたときに入る生命保険は「収入保障保険」
第51回 新入社員は必読! 給与明細を徹底解剖
第50回 子供の教育費の目安とは? 高校までは毎年の収入の範囲でカバーする!
第49回 正社員なら30歳までに200~300万円貯めよう!
第48回 2016年3月の住宅ローン金利が史上最低を更新!?
第47回 マイナス金利で「個人向け国債」が高利回り商品に!?
第46回 マイナス金利、住宅ローンは「固定金利」への切り替えの絶好機!?
第45回 通勤手当の非課税限度額が月15万円に引き上げられる!?
第44回 1月から医療費の領収書はちゃんと保管! 確定申告をして節税をしよう!
第43回 『ジュニアNISA』がはじまる前に「贈与税」の仕組みを理解しておこう!
第42回 子供や孫ができたら「ジュニアNISA」口座を開設して教育資金の準備をする!?
第41回 新しい年を前に! 一生涯の収支計画を作ってみよう!!
第40回 年末調整の「生命保険料控除」で得する方法
第39回 女性専用の医療保険…普通の医療保険とどこが違う?
第38回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(3)
第37回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(2)
第36回 「老後破産」に陥らない!!--20代・30代からのライフプランの考え方(1)
第35回 中古住宅を個人から買うときは、「消費税」がかからない!!
第34回 旅に出るときは、スマホで旅行保険に加入して万が一の事態に備える!
第33回 子供の教育費はこうして準備する! (3)
第32回 子供の教育費はこうして準備する! (2)
第31回 子供の教育費はこうして準備する! (1)
第30回 財形貯蓄をしている子育て世帯に朗報! 「財形住宅融資」が金利を▲0.2%優遇
第29回 「結婚・子育て資金」を"非課税"でもらえる制度ができた!
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第24回 がん保険に別途入る必要はない!? - 医療保険の入り方(2)
第23回 病気やけがで入院・手術になったらどうする!? - 医療保険の入り方(1)
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第18回 「晩婚夫婦」の家計が、"より慎重で計画的"な運営を求められるワケ
第17回 日本銀行の追加の「超金融緩和政策」に、サラリーマンはどう対処する?
第16回 「財形貯蓄」はサラリーマンの貯蓄の"王道" - どんなメリットがある!?
第15回 20代・30代のフルタイム共働きサラリーマンの家計管理術(2)
第14回 20代・30代のフルタイム共働きサラリーマンの家計管理術(1)
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第11回 近くにカーステーションがあれば、クルマを持たず「カーシェアリング」を使う!
第10回 帰省先でも役立つ! 人のクルマを借りるときは「超短期自動車保険」に入る!
第9回 金利だけくらべてはダメ! 住宅ローンはコストも含めて比較する!!(2)
第8回 金利だけくらべてはダメ! 住宅ローンはコストも含めて比較する!!(1)
第7回 生命保険の保険料、「年払い」にするだけで節約できるって知ってた?
第6回 ボーナスの時期こそ! 「住宅ローン」の"繰上返済"は、早ければ早いほど効果大!!
第5回 『ふるさと納税』で地域貢献&美味しい特産品をお得にゲット!
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