海を楽しみながらフィアット500Cも楽しめる

お待ちかねの梅雨明けだ。7月14日、気象庁は関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表。平年より少し早く梅雨明けし、本格的な夏に突入した。夏といえばやはり海。今年はどこに海水浴に行こうかな? と考えている海もクルマも好きという人にお薦めなのが神奈川県の由比ヶ浜。ここでフィアットの最新モデルフィフット500Cを存分に楽しむことができるのだ。

フィアットの日本戦略は、他の輸入ブランドと少々違っている。小型車を中心にしたラインナップという理由もあるが、輸入ブランドが得意とするプレミアム感を前面に出す展開ではなく、オシャレなクルマであることを演出するようにしているようだ。流行に敏感な若い女性を取り込みたいわけで、その戦略例が東京・北青山のフィアットカフェ。新車イベントの期間だけでなく、継続的にカフェを運営することで若い女性の人気を得ることに成功している。

おいしいランチもあるしドリンクもあるから彼女と行っても楽しめそう

とてもおしゃれな海の家だ。このステージに新型フィアット500Cが展示されている

エクステリアでの大きな変更点は、もちろんソフトトップの採用。流行のメタルルーフにしなかったのはコストを考えてのことだ

車名にCが付くのがオープントップモデルの証

そのフィアットカフェの"海の家"バージョーンが、この夏限定で神奈川県の由比ガ浜に7月6日にオープンしたのだ。"フィアットカフェ@由比ガ浜ビーチ"とネーミングされたカフェには待望のフィアット500のオープントップモデルである500Cが展示されている。オシャレな海のカフェに、オープントップのフィアット500Cをディスプレイするというのは、心憎い演出。オープンカーのイメージはやっぱり夏。実際には夏の太陽が出ている時間帯は暑くて、オープンで乗ることはつらいが、夜はエアコンをきかせたナイトクルージングが似合う。彼女とキュートなフィアット500Cで、湘南の海岸線を走ることを想像したくなる。

フィアット500というとあまりわからないかもしれないが、チンクエチェントといえばどこかで聞いたことがあるはずだ。アニメ映画のルパン三世 カリオストロの城で、ルパン三世が乗るクルマが2代目チンクエチェント。その後モデルとしては一時消えることになるが、現代によみがえったのが3代目チンクエチェント。500Cは流行のメタルトップを使わずに軽量・省スペースを実現できる電動ソフトトップ仕様を採用した。歴代モデルのファンにはうれしい、2代目フィアット500と同様にサイドウインドーのフレームを残している。サイドウインドーがあるため正確にはフルオープンモデルというわけではないが、頭上に広がる空間はフルオープンモデルと大差ないほどの開放感。

開口部は大きく、フルオープンカー並みの開放感が味わえる

うれしいことに4シーター。友達を誘ってみんなでクルージングできる

リヤスタイルもちてもチャーミング。ソフトトップの収納もうまく、これなら風を巻き込みにくいはずだ

サイドウインドーのフレームが残されているのがよくわかる

ソフトトップを完全に開けるとトランクに少しかかる

トランクを開けると自動でここまでソフトトップが上がる。これはリヤガラスとトランクリッドの干渉を防ぐため

ルーフを閉めるとこのようになる

室内からソフトトップを見るとこのように見える

それにベースモデルからの変更範囲が少ないため、通常のラインで製造できるのがこのタイプのメリット。フレームを残すため補強が最小限で済むことも軽量化とコストダウンにつながっているという。さらにトランクルームもほぼノーマルと同等の広さで、5L程度しか容量は減少していないという。流行のメタルトップのオープンモデルは耐候性や遮音性に優れる半面、どうしてもトランクルームなどのスペースが犠牲になる。電動モーターや油圧ポンプユニットを置くスペースが必要だし、折りたたまれたメタルルーフはソフトトップよりかさばるからだ。フィアット500Cにはユニークな仕掛けもある。独立したトランクルームはオープン時にはソフトトップが邪魔をしてそのままでは開けることができないが、トランクオープナーを作動させると自動的にソフトトップが少し上がるようにプログラムされている。トランクリッドとソフトトップが干渉しないようにして、オープン時でもトランクへのアクセスを可能にしているのだ。自動で少し上がったトップを元のフルオープン状態に戻すには、室内側のルームミラー付近のスイッチを操作する必要があるが、荷物を入れてから室内に乗り込むことが多いから、利便性は悪くはないはずだ。

インパネのデザインに大きな変更点はない。あいかわらずオシャレなインテリアだ

シートのデザインとカラーリングもとてもおしゃれだ

ルーフをオープンにするにはルームミラー近くのスイッチを操作する

フロント側のエアディフレクターは、風を積極的に室内に入れたいときには収納することもできる

4シーターオープンとなると、友人を誘ってみんなでドライブしたくなる。オープンカー初心者が注意したいのは、女性のヘアースタイル。フィアット500Cのようにサイドウインドーのフレームがあり、サイドガラスを閉めていても室内にはどうしても風が渦を巻く。ロングヘアーの女性がそそままリヤシートに座ると悲惨なことになる。ヘアーは乱れ、髪の毛自体にもダメージが大きい。こうした状態を緩和してくれるのがエアディフレクター。フィアット500Cはリヤウインドーと後席乗員の頭の距離が近くなったため、万が一の事故の時、割れたガラスで乗員がケガをしないようにリヤシート中央上部にプラスチックの板が備え付けられている。これ自体にはエアディフレクターの効果は少ないが、オプションでここにエアディフレクターを装着できる。リヤシートに人を乗せてオープンで走りたい人には必需品だ。これを付けていてもロングヘアーの女性には帽子をかぶってもらうとか、風の影響が比較的少ない助手席に座ってもらうなどしたほうがいい。ヘアーがガサガサになってしまうと、次に乗るときにはオープンを嫌がるようになってしまいかねないからだ。それとオープンは一般道くらいでのスピードが気持ちよく、高速走行時はクローズドにしたほうがいいこともお忘れなく。

運転席から後ろを見るとソフトトップによって後方視界が制限されていることがわかる。後退時には注意したい点だ

リヤシート後方のプロテクター。リヤウインドーと後席乗員の頭部が近くなったため、事故時ガラスが割れて乗員がけがをしないように配慮。ここにオプションのエアディフレクターを装備可能

リヤスタイルもキュートだ

アルミホイールは新デザインになっている

注目のフィアット500Cだが、まず日本に導入されるモデルは特別仕様の1.4 16VラウンジSSが50台。その後1.2 8Vポップと1.4 16Vラウンジをラインナップ。このキュートな500Cに会えるのがフィアットカフェ@由比ガ浜ビーチ。8月31日までの開催期間中にビーチハウス内のステージに展示される。クルマに乗り込んだりはできないようだが、飲み物を飲みながらじっくりとオープンモデルのフィアット500Cを見ることができるわけだ。それにここには女性が喜ぶことがたくさんあるのだ。まずはフィアットの母国であるイタリアを感じさせる、ちょっと贅沢で本格イタリアンランチ。鎌倉野菜や三浦野菜、腰越や三崎の魚を毎朝仕入れているというのでフレッシュそのもの。ナポリ名物の揚げピッツァやイタリアンソーセージグリル、しらすのピリ辛トマトソースのスパゲティー、桜海老とフレッシュトマトのスパゲティーなどメニューは盛りだくさん。お子様連れにはうれしいキッズプレートも用意されている。さらにうれしいのは、スパファインダーが運営する"エコ"をテーマにしたスパ。自然の恵みをふんだんに取り入れたスパトリートメントは、日焼け後のケアーやボディケアー、フェイシャル専用の化粧品UTOWAのML(エメル)を使ったフェイシャルなどが受けられる。スパ専用のシャワーブースでは、タイから輸入したタイ・ハーブがたっぷり入ったバスジェルやシャンプー・コンデイショナーが用意されるというから、海で疲れたボディを癒やすのにはベストのポイントだ。

また、フィアットカフェ@由比ガ浜ビーチの横にオープンしているのが、JTの海の家「BLUE WINDY TERRACE」。最近は海でタバコを吸えるポイントが少なくなっているが、ここはそうした愛煙家のための海の家。JTは毎年海の家をオープンさせ、そのクオリティの高さで毎回好評を得ている。ここでもおいしい食事が楽しめるし、いろいろなサマーイベントも開催される。お薦めは8月10日に行われる予定の鎌倉花火観賞パーティー。カウンター席に座り、カクテルを楽しみながら見る花火は最高の夏の思い出になるはず。S席10000円、A席8000円というプライスだが、ゆったりと夏の夜空に上がる花火を堪能できる。

メニューが豊富で十分に楽しめる空間だ。夏らしいカクテルやおいしい食事も堪能できる

カウンター席のほかに、このようなグループでリラックスできるスペースも用意している

この夏は彼女と鎌倉に花火を見に行ってみてはどうだろうか?

アクア・メンソールのスーパーライト・ボックスに限定パッケージ(シャイニー・ラウンド・ボックス)も登場した