ウェストハイランド・ホワイトテリアの子犬

純白の毛色が特徴的

■ウェストハイランド・ホワイトテリアの歴史
真っ白な毛色と、「ウェスティ」の愛称で親しまれているウェストハイランド・ホワイトテリアは、英国スコットランド原産の犬種です。

ウェスティは、スコットランドでキツネやアナグマなどの害獣を駆除するために飼育されていたテリア種を起源としています。元来、テリア種のなかで最も古い犬種のひとつであるケアーン・テリアと同種とされていますが、スコットランドのウェストハイランド地方では、ケアーン・テリアに時折生まれる白い犬を虚弱で臆病であるとして忌む風習があり、それ故、19世紀までウェスティは淘汰(とうた)されていました。

1907年、イギリスのドッグショーに短い足のホワイト・テリアが出品され、注目を集めます。この犬は、白色のケアーン・テリアに興味を抱いたスコットランドのポルタロッチ地方に住むブリーダーが60年にわたり改良したもので、彼の居住地からポルタロッチ・テリアと呼ばれることになります。1908年にローズニーズ・テリアの名で登録され、翌1909年に現在のウェストハイランド・ホワイトテリアへと改名されています。

ケアーン・テリアとの交配は1917年に禁止され、以降ウェスティは独立した犬種となります。現在は、テリア種の中でも屈指の人気を誇る愛玩犬となっています。

■ウェストハイランド・ホワイトテリアの特徴と性格
なんと言っても特徴的なのは、その純白の被毛です。一説によれば、キツネ狩りの際、キツネとの誤射を避けるために、その目につく白い被毛が評価され、固定されたとも言われています。

元は猟犬であるため、小型でありながらも筋肉質な体格を持ち、活動的でエネルギッシュな犬種です。小動物を狩るための鋭い歯や丈夫な顎を持ち、ダブルコートでおおわれた豊かな被毛も、外敵から身体を守るのに有効です。毛色は純白のみが認めれています。

活発で物おじしない、無邪気な性格です。飼い主にはとても忠実で、愛情深い犬です。気が強く、勇敢に振る舞う一方で、家族に愛されることを強く願う、甘えん坊な本心も持っています。

また自尊心が強く、頑固な一面もあります。無理強いされることを嫌うため、しつけは簡単ではありませんが、賢い犬ですので、愛情をもって根気よくしつけをすることで、とても愛らしいペットとなるでしょう。

■飼うなら…
活動的で運動が大好きですが、毛色を美しく保つためには室内飼いが望ましいでしょう。毎日の散歩や運動などを怠らないように心掛ける必要があります。

健康な犬種ですので、健康管理には特に神経質になる必要はありません。過保護に育てると、かえってわがままになることがあります。個体によっては、加減を知らない子どもを苦手に思う犬もいます。強くかむようなことはありませんが、小さなお子さんのいる家庭では注意が必要です。

■画像提供元
ペットショップ「COO&RIKU」