国鉄時代にデビューし、寝台特急・急行列車などで活躍した特急形寝台電車583系。現役車両は1編成を残すのみとなったが、現在も臨時列車に使用されている。団体専用臨時列車「わくわくドリーム号」として、武蔵野線・京葉線にも乗り入れる。

早朝の武蔵野線を走る583系「わくわくドリーム号」。ヘッドマークも付く

舞浜駅に到着した後、回送列車となって再び武蔵野線を走る

「わくわくドリーム号」は秋田駅をはじめとする奥羽本線・羽越本線の各駅から東京ディズニーリゾートへのツアー客に向けた団体専用臨時列車として運転され、2泊3日の行程で青森~舞浜間を往復(車中2泊)する。583系を首都圏で見られる数少ない機会でもあり、この列車が運転される日の武蔵野線・京葉線沿線は多くの鉄道ファンらが集まる。

583系は今年の「ニコニコ超会議号」にも使用され、注目を集めた。今夏は「わくわくドリーム号」の他に、「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」開催に合わせた臨時特急「583系青函DC号」(7月2・3日に酒田~青森間、9月10・11日に湯沢~青森間で運転)、磐越西線の臨時快速「あいづ」(8月12~16日に郡山~会津若松間で運転)にも使用される予定。国鉄時代の車両が姿を消す中、583系の活躍はもうしばらく見られそうだ。