【コラム】
深夜番組『キャンパスナイトフジ』のオープニングで現役女子大生集団・キャンパスナイターズが歌う『エロくないのにエロく聴こえる歌』は、封印歌謡として有名な『金太の大冒険』(つボイノリオ)に匹敵する空耳猥歌の傑作だ。しこたま、ズッキーニ、製紙工場、オスマントルコ、ビーチクリーン運動といった単語をランダムに並べた歌詞を、爽やかな胸キュンメロディーに乗せて女子大生たちが踊りながら合唱する姿は、確実になにかの一線を越えている。一度聴いたら脳にこびりついて離れない。
『キャンパスナイトフジ』は、バブル期に一世を風靡した伝説の深夜番組『オールナイトフジ』のリバイバルでありながら、出演している女子大生たちのクオリティは記憶の中のオールナイターズより遥かに高く、ひとりひとりも一芸に秀でた感じでキャラクターが立っている。フェロモンがほとばしる歌姫、杉麻李沙(洗足学園音楽大学3年)。アンニュイなバイリンガル美女の宮崎麗香(上智大学4年)。パンダマニアの童顔チアリーダー、藤岡みなみ(上智大学3年)。元グラビアアイドルの巨乳キューティー、高橋亜由美(大東文化大学4年)。個人的にはこの4人をキャンパスナイターズ四天王と呼びたい。
かつて80年代に勃興した女子大生ブームは、バブルの崩壊とともに収束。より若い女子高生とよりセクシーなグラビアアイドルへと男たちの関心は移っていった。その後、女子高生のコギャル化とグラビアアイドルのバラドル化が進み、幻想を抱ける対象ではなくなり始めると、男たちの興味対象は才色兼備な女子アナへとシフト。『キャンパスナイトフジ』に代表される現在の女子大生ブームは、この女子アナブームの延長にある。女子アナ登竜門としてのミスキャンパス(大学のミスコンテスト)に注目が集まった結果の再評価というわけだ。実際に、最近では有名企業からNPOに至るまで、女子大生をキャンペーンに起用する企業や団体は増えている。
もっとも、現在は未曽有の就職氷河期。ブームといっても無防備に浮かれる女子大生はほとんどいないだろう。だからだろうか、『キャンパスナイトフジ』におけるキャンパスナイターズたちのバカ騒ぎも、どこか地に足がついている感じがして、猥歌を歌っている時ですら不思議と凛とした印象を受ける。彼女たちの未来に幸あらんことを願う。
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