健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

ピーマンとひじきの梅おかか和え

輝くような緑色の光沢と独特の苦味が特徴のピーマンは、夏に収穫のピークを迎える。旬のピーマンを磯の香り漂う干しひじきとともに、梅干しや旨味のあるかつお節、香ばしい炒りごまで和えたレシピを紹介しよう。

ピーマン独特の青い香りはピラジンという香り成分によるもの。ピラジンには血液をサラサラにする作用があり、脳梗塞や心筋梗塞を予防、改善するといわれている。一方、干しひじきには、食後の血糖値上昇を緩やかにしてくれる水溶性食物繊維をはじめ、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌に働くカルシウムが含まれる。風味付けに使用するごまも、食物繊維やカルシウムが豊富。また、梅干しの酸味成分であるクエン酸には、糖質を効率的にエネルギーに変えることで血糖値を下げ、糖尿病のリスクを軽減する作用がある。かつお節にはインスリンの合成に働くビタミンB6が含まれる。

このように、「ピーマンとひじきの梅おかか和え」からは、血液サラサラ、食後高血糖防止、インスリンの合成と分泌の促進などに作用する栄養素をたっぷり摂ることができる。お腹に溜まった内臓脂肪や糖尿病が気になる方にお勧めしたい一品である。

【症状】 糖尿病
【栄養素】ピーマン : ピラジン、ビタミンC、 干しひじき・ごま :カルシウム、マグネシウム、食物繊維、 梅干し : クエン酸、 かつお節 : ビタミンB6
【栄養価(1人分)】エネルギー :34kcal、 カルシウム :62mg、 ビタミンC :23mg
【ジャンル】 副菜

材料(2人分)

食材
1 干しひじき 5g
2 ピーマン 2個(60g)
3 梅(種を除いた果肉の部分) 1個分(10g)
4 かつお節 5g
5 みりん 小さじ1/2(3g)
6 しょうゆ 小さじ1/2(3g)
7 白ごま 小さじ1

※ 梅干しの塩分量や酸味によって調味料を加減するとよい

作り方

(1) 干しひじきは水でもどし、熱湯でさっと茹で、水気を切っておく

(2) ピーマンはへたと種を取り除き、斜め千切りにする

(3) 梅をたたいて、4~7と合わせておく

(4) (1)(2)を(3)と合わせ、器に盛る

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。