「母国に帰りたいと思ったのはどんな時?」

遠く離れた外国に来ると、慣れない文化や言葉の壁など苦労する点が多いと思います。時には帰国したいと思う時もあるでしょう。そこで日本に住む外国人19人に母国に帰りたいと思った出来事について聞いてみました。

・周りにあまり親しい人がいなくて、家族と会いたくなった時です (イタリア/女性/20代前半)

・自分の気持ちが日本語で表現できない時。自分のことは自分で話したいのですが、それがうまくできず、周りの人が代わりに説明してくれる時です (マリ/男性/30代前半)

・外国人として、英会話業界以外の仕事を見つけるのは難しく、転職できなかった時です (アメリカ/男性/30代前半)

周りに仲のいい人がいなかったり、自分の思いを自分の言葉で表現できなかったり。思うように仕事が見つからなかったりすると、誰もがもどかしかったり寂しい気持ちになったりしますよね。そんなときに、母国にいる友人や家族のありがたみを感じるのでしょうか。

・初めて満員電車を体験した時です。死にそうになったので (シリア/男性/30代前半)

外国人観光客の方が、ラッシュで人があふれそうな電車のドアの前で記念写真を撮っているのを見たことがあります。日本人にとっては日常的な光景ですが、外国の方にはすごいインパクトだったのでしょうね。

・仕事上で会議が多くて、なかなか結果が出ない時です。会議で時間を無駄に使ってしまい、とてもイライラしてしまいます。(中国/女性/30代後半)

会社にもよりますが、やたら会議時間ばかり長くて前に進めないことってありますよね。でも、帰国を意識するほどのストレスとは驚きました。注意しないといけませんね。

・初めて来日した直後、大きなゴキブリを部屋の中で見つけた時。ドイツでは見たことがなかったので驚きましたが、今では退治の方法を会得しています! (ドイツ/男性/30代後半)

追い込んだかと思いきや、いきなり飛んできたりもするゴキブリ。しかし、無事退治方法を会得されたとは何よりです!

・私が日本にいる間に父が亡くなった時です。私が留学せず、ずっと母国で家族と一緒にいたら、父が亡くならなかったかもしれないと思ったら辛かったです

遠い外国にいる時に、大切な家族に不幸があると本当に辛いですね。外国にいるとすぐに帰国できないことも多いので、同じように悲しい思いをした外国人の方もたくさんいらっしゃるのでしょう。

遠い異国の地にいるからこそ一番身近な家族への想いが強くなるのでしょう。家族が病気になった時や、母国の家庭料理の写真を見た時に帰国したいというコメントもありました。