日本各地で行われる年中行事。古くから伝わるものや、新しく始まったものなど、その種類はさまざま。私たち日本人は、生まれてから当たり前のようにやっているイベントも、外国の人からみたら不思議なこともあるようです。外国人20人に聞いた「日本の行事で、これは不思議だなと思うもの」をいくつかご紹介します。

■ホワイトデー

「欧米に、ホワイトデーはありません」(アメリカ/男性/30代前半)

ホワイトデーって、アジアの一部の国でしか行われてない行事だそうです。しかも、ホワイトデーという呼び方は、日本特有のものみたいですよ。なので、アメリカ人の目には珍しく映ったでしょうね。

■バレンタインデー

「普通は恋人同士でプレゼントを交換する日なのに、義理チョコなどといって女性が男性にチョコを配るのはちょっとニュアンスが違うようにも思います」(ブラジル/女性/50代前半)

いつ誰が義理チョコを始めたんでしょう。今や友チョコや、ご褒美チョコなど、ただのチョコレートの日になってしまっている気が……。

■七夕

「七夕はウクライナにはなく、とても美しく・楽しい行事だと思います」(ウクライナ/女性/30代前半)

もともとは中国の行事だったそう。織り姫とひこ星の伝説は、ロマンチックでステキですよね。小さい子から大人まで、星に願いを託している姿が印象的です。

■大みそか年越しそば

「12月31日にいい年を越せるようにそばを食べます。そばとの関係がよく分からなくて、いまだに不思議だなと思います」(フランス/男性/20代後半)

日本人が大みそかにそばを食べる理由ですが……さまざまな説があり、長くのばして切るそばは、細く長くということで長寿を願って食べるようになったとか、めんが切れやすいから災いを断ち切るという意味もあるそうですよ。

■もちつき

「おもちの作り方がとても面白いです。男性たちの元気さがとても印象的でした。また、焼きもちなどの食べ方も面白く感じました」(中国/女性/30代後半)

もちつきって日本の伝統文化って感じがしますよね。威勢のいい掛け声とともに、ほかほかのおもちができあがる……これがまたおいしいんですよね。

■豆まき

「鬼という伝説は日本に来てから初めて知った」(ラオス/女性/20代後半)

豆を家の中や外に向かって投げる、日本ならではの行事ですね。鬼って外国の人からみたらどんな風に見えるんでしょう?

■こいのぼり

「簡単そうですがほかの国はしないで不思議です」(イギリス/男性/40代前半)

子供の成長を願って、何匹も掲げられるこいのぼりを見ると、なんだか心がなごみますよね。色も大きさもさまざまで、結構見ごたえがありますよね。

ほかに、地域独特の行事も。

■はだか祭

「寒い冬にほとんど何も身に着けずに走ります。不思議です」(スイス/女性/50代前半)

全国各地で行われ、開かれる時期はさまざまのようです。でも、冬に行われるはだか祭は、本当に寒そうですよね。

■かなまら祭り(川崎市)

「このようなイベントはイタリアではない」(イタリア/女性/30代後半)

子孫繁栄や安産などにご利益があるお祭り。近年では、エイズよけの祭りとして国際的に有名になり、多くの外国人観光客も訪れるそうです。

■曽我の傘焼まつり(小田原市)

「伝統的な祭りと聞いていますが、傘焼は不思議でしょうがない」(ネパール/男性/40代前半)

日本三代あだ討ちのひとつ、曽我物語の曽我兄弟が父の仇(かたき)を討つ際に傘を燃やして松明にしたことにちなんで行われるお祭りだそうです。一見、傘を焼いているので不思議に見ますが、歴史を大切にしたお祭りなんですね。

こうみてみると、日本にはさまざまな祭りや行事があるんですね。ちょっと奇妙に見える行事などもありますが、意味や由来を聞くと、昔からの伝統を大切にしている日本人の思いをあらためて感じることができますね。

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