夜市の屋台などの外食文化が発達している台湾だが、なんとキッチンがない家もあるらしい。家で料理をする習慣がないため、3食外食が当たり前なのだとか。そんな台湾の街中には朝食のメニューを提供する食堂や屋台が軒を連ねている。

台湾北部の九フンは、台湾随一の観光地

豆乳でヘルシーにエネルギー補充

東京からは約4時間半、時差も1時間程度と行きやすい海外として人気を集める台湾。ノスタルジックな街並みやショッピング、グルメなど楽しみが多いのも魅力だ。台湾と言えば夜市を観光のスケジュールのひとつとして挙げる人も多いだろう。首都である台北にはあちこちで夜市が開かれ、屋台の灯りや人々の声でにぎわいを見せる。ただ、今回注目したいのは朝食だ。

台湾の朝食メニューに欠かせないのが「豆漿(ドゥジャン)」だ。いわゆる豆乳だが、日本のものよりもさらっとしているのが特徴。ホットとアイスがあり、また砂糖の量も選べるので好みの味に調節できる。お店によって豆漿の味に個性があるため、飲み比べるのも楽しいかもしれない。

「豆漿(ドゥジャン)」と「焼餅(シャオピン)」は相性がいい

豆漿と併せて人気なのが、台湾風焼きパンの「焼餅(シャオピン)」。窯で強火で焼いていくため香ばしいたまらなくいい香りが漂う。写真は卵焼き入りの焼餅だが、中に入れる具材は好きなものを選ぶことができる。スモークチキンやチーズなど、変わり種にもぜひ挑戦してみたい。焼餅は食べごたえもたっぷりなので、朝のパワーチャージにオススメだ。

小腹を満たすなら台湾風クレープを

台湾風クレープの「蛋餅(ダンピン)」も定番メニューのひとつ。鉄板の上に卵を広げ、クレープのように薄い生地を載せて巻く。中にはハムやチーズ、ベーコンなどを挟むのが定番。もちもちした生地はほどよいボリュームなので、小腹が空いた時にオススメのメニューだ。

台湾風クレープ「蛋餅(ダンピン)」

かつおの出汁がよく効いたスープに細麺を入れ煮込んだ台湾風そうめん「麺線(ミェンシェン)」は、さらっと食べられ朝食にぴったり。麺料理というよりもスープのような感覚で、れんげですくって食べる。とろみのあるスープが細麺によく絡み、食べる手が止まらないほどのおいしさだ。

台湾風そうめん「麺線(ミェンシェン)」

具材はホルモンや牡蠣などが多いが、店によって違う。パクチーやお酢、おろしにんにくなどをお好みでプラスして食べるのが麺線の楽しみ方。そのままでももちろんおいしいが、トッピングにもぜひチャレンジしてほしい。

オシャレにホテルで朝食もいいが、台湾へ訪れた際は地元感あふれるディープな食堂で現地の方に混ざって朝食をいただきたい。にぎやかで温かい、台湾の魅力をさらに感じることができそうだ。

筆者プロフィール: 旅工房

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