厳しい現代社会を生きていくためには、人間は何らかの武器を持ったほうが有利だと思う。平凡で何もない丸腰の人間が悪いというわけではないが、どうやら今の世の中は何か特殊な能力を持っている人間のほうが生きやすいようなのだ。

振り返ると、子供の頃もそうだった。あの頃の僕らにとって最強の武器は"足が速いこと"だった気がする。

今考えると、"50mを速く走れる"だけでなぜにあそこまでクラスのヒーローになれたのだろう。どんなに貧乏であろうが勉強ができなかろうがルックスが悪かろうが、"足が速い"という武器を備えているだけで、なぜか子供社会では三階級飛ばしの出世が可能になるのだ。

しかし、大人になると"足が速い"という武器はまったく役に立たなくなる。

それどころか、子供の頃は「○○くんって足が速くてすごいよね」と称賛されていたことが、「○○さんって足が速い"だけ"だよね。他に何もできないくせに」とちょっと頭が悪そうな印象すら持たれてしまう。

喧嘩が強いとか元気が良くて声が大きいといった武器も同じ。そういった子供社会で重宝がられた身体能力的な武器は、なぜか大人社会においては「無駄に元気で力だけはあるけど、他には何もない」などと馬鹿にされる要素になってしまうのだ。

その一方で、大人社会で称賛される武器は仕事に役立つ知的な武器である。

例えばプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力、企画発想力などに長けていたり、パソコンに強いなどといった専門分野の知識や技術に優れていたり、大人社会では"頭が良い"というイメージに繋がる武器を備えているほうが効果的。だからこそ、社会人は何らかの特殊な資格を取ることでスキルアップを図るわけだ。

そんな中、僕が最も取得をおすすめしたい武器が語学、中でも英語である。従事する仕事によって役立つ語学は多少違ってくるだろうが、それでも最も広範囲な武器となるのが英会話。英語をマスターしておいて損することは何もないし、なぜか現代の日本では英会話ができるというだけで知的なイメージを持たれる。子供の頃の"足が速い"に匹敵するぐらい無条件でリスペクトされる傾向があるのだ。

しかも、英会話は理論上、ちゃんと学びさえすれば誰だって簡単に取得できる、一番手に入れやすい武器だと思う。なぜなら他の様々な特殊能力に比べ、英会話には個人の才能があまり関係ないはずだ。僕ら日本人は誰だって日本語を喋れるし、アメリカで生まれ育てば誰だって英語を喋れるんだから、語学ができるできないに能力の差があるわけない。世の中には自分には何の才能もないと嘆いている方もいるかもしれないが、そんなあなただって日本語はマスターできたわけでしょ? だったら、英語もマスターできるでしょ、普通に考えて。

かつて、あの長嶋茂雄氏がアメリカの子供たちを見た時、「アメリカの子供たちってすごいね~。みんな英語が上手くて」と言ったそうな。そりゃ、英語圏なんだから当たり前だ。さすがミスター。けだし名言である。

しかし、このミスターの迷言にこそ、日本人の英会話に対する日常的真実が見え隠れしていると感じるのは僕だけだろうか。僕らがどんなに馬鹿でも日本語を話せるように、アメリカ人はどんなに馬鹿でも英語を話せる。要するに語学とはその言語にどれだけ多くの時間、触れているかが大事であって、誰だって学びさえすればマスター可能な"人を選ばない"武器。それなのに日本ではいまだに英語が話せるというだけで「すごいね~」って言われるんだから、これを取得しない手はないだろう。

というわけで僕も近々英会話を習おうと思っている。マスターすれば女子にモテそうだからだ。英会話を武器に新たな婚活の幕開けである。

※次回以降はいつもどおり、金曜日掲載とさせていただきます。

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