ライフネット生命は8月1日、同社初のがん保険「ダブルエール」の提供を開始した。がん罹患者の声を聞きながら開発したもので、仕事をしながら治療を続けられるのが最大の特徴。都内では記者説明会が開催された。

ライフネット生命は1日、同社初のがん保険「ダブルエール」を発表した。仕事をしながら治療を続けられるのが最大の特徴

がんは働きながら治す時代に

ライフネット生命 代表取締役社長の岩瀬大輔氏。同社では、がん経験者にアンケート調査を実施してサービス内容を固めていった

ダブルエールは、「がんと就労」をテーマに活動を広げつつあるライフネット生命が提供する第一弾の商品。説明会の冒頭、同社 代表取締役社長の岩瀬大輔氏は「近年、医療技術の進歩でがんの生存率が向上した。いまや、がんは働きながら治す時代になりつつある」と説明した。では、そのような時代にふさわしい"がん保険"はどんな内容になるべきだろうか。同社ではがん経験者572名にアンケート調査を実施し、サービス内容を固めていった。

岩瀬氏は「がんと診断された後も約75%の患者が仕事を続けているのが現状」と説明する。さらに調査によれば、働きながら治療する場合、収入が減少するだけでなく日常生活にも様々な面で支障をきたすことが分かった。そこで、ダブルエールにはそうした課題に対処する内容を盛り込んだ。

ダブルエールには、収入の減少に対処する「がん収入サポート給付金」も追加されている

治療費に備える「がん診断一時金」「治療サポート給付金」に追加されたのは、収入の減少に対処する「がん収入サポート給付金」。さらに、企業の枠組みを超えて関係各社と連携することで、「家事代行」「食材宅配」「外見ケア」「サポートタクシー」といったユニークなサービスの提供を実現した。

働きながら治療を継続するためのサバイバーシップ支援サービスを、関係各社と連携することで実現した

例えば、体力が減ったので仕事から帰ると寝込んでしまうという人のためにはベアーズが家事代行を行う。買い物に行けないという人のためにはオイシックスドット大地が食材を宅配する。がん治療の副作用による外見上の悩みには資生堂が外見ケアを行い、具合が悪いときの通院には日本交通が送迎を行う。