消費者庁が「平成28年度消費者意識基本調査」の結果を発表した。同調査は、消費者問題の現状や求められる政策ニーズなどを把握することを目的に実施されており、消費者の日頃の消費生活での意識や行動、消費者事故・トラブルの経験などを知ることができる。本稿で、その内容を紹介していこう。

節約したいもの・お金を掛けたいもの

消費行動について

同調査は2016年11月4日~30日、日本国籍を有する満15歳以上の男女を対象に、訪問留置法及び訪問回収法にて行われ、6月28日に公開された。有効回収数は6,009名(男性2,758名、女性5,207名)。

まず自身の消費行動に当てはまるものを聞いたところ、「当てはまる(かなり当てはまる+ある程度当てはまる)」の割合が最も高かった消費行動は、「実際に現物を見て商品を確認してから購入する」(66.9%)だった。そのほか、「同じ店舗・事業者を利用することが多い」(65.7%)、「買物が好き」(59.4%)、「買う前に機能・品質・価格等を十分に調べる」(58.4%)、「多少高くても品質の良いものを選ぶ」(55.5%)で、「当てはまる」の回答割合が半数を超えた。