【インタビュー】

『銀魂』連載開始時は"ビリッケツ"、不安もあった映画化 - 原作者・空知英秋の述懐

1 原作者自ら、組織票を疑う

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週刊少年ジャンプにて2003年から連載開始以降、絶大な人気を誇り、累計発行部数5,100万部を超えアニメ化も好調な漫画『銀魂』。パラレルワールドの江戸を舞台に、”天人”と呼ばれる宇宙人が登場し、攘夷戦争で白夜叉と恐れられた銀時が主人公として活躍する。とにかく「なんでもあり」で、関係者も「こんな漫画はなかなかない」という同作が、最終章に入った今、満を持して実写映画化される。

マイナビニュースでは『銀魂』に関わる男性たちへの連続インタビュー企画「男達の銀魂道」を実施。連載当初は全く人気がなかったというが、なぜここまでの人気を得るに至ったのか。また、連載時のピンチについてのエピソードや、今回の実写版キャストの感想について、原作者の空知英秋と、8代目担当の真鍋廉(集英社)に話を聞いた。

■空知英秋
『週刊少年ジャンプ』2002年42号掲載「だんでらいおん」でデビュー。2003年、初の連載作品である『銀魂』を開始。以来、2017年まで同作を連載中。

「よく生き残れた」という実感

――ぜひ連載の最初からお伺いできれば。もともとは新選組の話としての構想があって、そこから今のような物語になっていったんですか?

空知:最初は大河ドラマ『新選組!』に便乗しようとしていたんですよね。僕も新選組が好きで、ネームを書いたんですけど「ただのパロディじゃねえか」と思って。全体的にパロディになるのがいやだから変えたんですけど、結果、パロディまみれの漫画を描いているという(笑)。わからないものですね。

――連載が開始されてから、人気が出るまで、10週ほどかかったとか。

空知:何も知らなかったからできたんでしょうね。みんなこんなものだろうと思ってたんですよ。今は、最初の段階でアンケートがこれくらいだったら、だいたいは終わってしまうだろうと知っているから、諦めてしまうかもしれない。それくらいビリッケツでした。でもその時は何も知らないから、がむしゃらにできました。よく生き残れたなと思います。

漫画『銀魂』主人公の坂田銀時

――途中で人気が出てきたのは、実感としてあったんですか?

空知:アンケートの順位は上がりましたが、「組織票じゃないのか?」と疑ってました。実際組織票だったんじゃないかと思うんですけど(笑)。

8代目担当・真鍋:勝負をかけようという回はあったんですよね。 花見の回(第17訓「酔ってなくても酔ったふりして上司のヅラ取れ」)。

空知:そうですね。「派手なのをやろう」と。

真鍋:実際に、そこで人気が上がった。

空知:いや、花見の前にじいさんの話(第11訓「べちゃべちゃした団子なんてなぁ、団子じゃねぇバカヤロー」)で上がってて、明らかにおかしいじゃん。じいさんの話で上がるわけないから、組織票だったんでしょうね(笑)。

真鍋:そういうことにしておきましょう。

――それでは、ここまで人気が出るとは予想されていなかったんですか?

空知:冗談で言っていたくらいです。「アニメ化したりね!」とか、ゲラゲラ笑ってたら本当になって。

真鍋:でも、第1巻が発売した時に単行本がすぐ売り切れて、重版がかかったんですよ。

空知:いや、最低部数だったんですよ!? どんだけなめられてるんだ! 当時は編集長から「君は若い。次があるから頑張って」と言われました。コミックスが売れたから「ざまあみろ、このやろう」(笑)。本屋で「『銀魂』売り切れです」という紙を見た時はうれしかったです。「やった、売れた~!」と。

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(1) 原作者自ら、組織票を疑う
(2) みんな小栗旬を好きになるかもしれない
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