気温が高くなり、汗や皮脂の量が多くなってくると、気になるのは「シャツのエリ汚れ」。ひどい汚れになると一度洗濯しただけでは落ち切らず、頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、シャツのエリそで汚れを防ぐ方法について試してみました。

白いシャツだと目立つシャツのえり汚れ。汚れが十分に落ちていないと黒ずみや黄ばみなどの原因にも

汚れがつかないように生地をコーティング

シャツのエリにつく汚れは、皮脂や古くなった角質、汗、ホコリやチリなどと言われています。暑くなってくると皮脂や汗の分泌量が増えるため、気温が低い時期と比べて汚れが付きやすくなります。

また、屋外やホコリが多い場所で過ごす場合も汚れはひどくなりがち。毎日きれいに洗っているつもりでも、「気付くとシャツのエリもとが黄ばんでいた」「茶色い汚れが残っている」という経験をした人もいるのではないでしょうか。

どうしても付着してしまう汗や皮脂ですが、少しでもシャツに付かないようにできないものか考えていたところ、「文房具のスティックのりを塗るといい」という情報を入手しました。のりで生地をコーティングすることによって、汚れが付くのを防ぐ効果があるというのです。

文房具の「スティックのり」

「スティックのり」で汚れは防げる?

早速、スティックのり(はがせるタイプではないもの)を使って実験してみましょう。乾いたシャツのエリに、のりを塗っていきます。今回は、汚れが付きやすい折り目と、その下2cmほどに塗りました。1回塗っただけでは心もとないので、2回ほど重ね塗りをしています。汚れを防ぐ効果があるのか試すために、シャツのエリ半分だけに塗ってみました。

直接、スティックのりをエリに塗っていきます

のりを塗った部分はかなりベタベタするので、乾かすためにシャツはハンガーなどにかけておきましょう。着る前の日に実施しておくと、次の日にすぐに着ることができますね。

翌日、のりを塗ったシャツを朝から着用してもらいました。着用したのは中学生の男子で、下校するまで学校ではシャツを着用しています。1日着用した状態は下記のようなものでした。見た感じ、あまり汚れ防止の効果はないように感じられますが、果たして洗濯後はどうでしょうか?

1日着用したシャツ

洗濯機の普通コースで洗濯してから見たところ、のりを塗った部分は汚れが落ちていることがわかります。このことから、事前にスティックのりを使うと、汚れの付着を防止できることがわかりました。のりを乾かす時間が必要ですが、かなりひどい汚れも防ぐことができていたため、試す価値はありそうです。

右半分がのりを塗っていない部分。汚れが落ち切れず、残っています

汗をかいたとき、塗ったのりがベタベタしないか気になりましたが、「特に感じなかった」とのことでした。ただし、あくまでもスティックのりは「紙と紙を粘着させる」ことを目的に開発されたもの。肌が敏感な人の場合、様子を見ながら試したほうがいいかもしれません。

他の方法と併用すればさらに効果がアップ

今回の検証では、スティックのりをあらかじめシャツに塗っておくと、汚れ付着防止の効果があることがわかりました。ほんの少しの手間ですが、習慣化しておけば、いつのまにか付く黒ずみや黄ばみを防ぐこともできるかもしれません。商品によってのりの粘度や固さに差があるので、いろいろ試してみるのもいいですね。

その他にも、エリ汚れを防ぐ方法として「首元にベビーパウダーを塗っておく」「こまめに汗や皮脂をふきとる」などもあるようです。これらの方法と併用すれば、さらに汚れが付くのを予防できるかもしれませんね。

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