アップルも虎視眈々と狙う?

iPhone、Macに加えてApple WatchやApple TVにもSiriを搭載しているアップルだが、同社製品の動向に詳しく、製品予想の的中率の高さで知られるKGI証券アナリストのミン・チー・クオ氏が、6月に開催されるWWDC 2017でアップルも家庭向けスマートスピーカーを発表する可能性があるといった予想を公開している。

製品の詳細は不明だが、デザイン面では定評のある同社だけに、リビング等においても違和感のない、高級感あるデザインになってくると予想される。また機能面ではスマートホーム対応デバイスの制御や、あるいはApple Watchとの連動で身体の異常などに対応したメッセージなどを提供できるようになるかもしれない。グーグルと並ぶプラットフォーマーだけに、幅広い製品群を持つ強みを生かした特徴を打ち出してくるだろう。

なお、スマートフォン市場ではいまいちパッとしないマイクロソフトだが、実はすでにスマートスピーカーにも着手済みで、同社のCortanaを搭載したスピーカー「Invoke」が、高級オーディオメーカーのHarman Kardonから発表されたばかりだ。

ハーマン・カードンが発表したCortana搭載の「Invoke」(画像:ハーマン・カードンプレスリリースより)

さらに米HPが同様の製品を開発する契約を締結したと発表したほか、米インテルもCortanaが動作するデバイスのリファレンスプラットフォームを設計すると発表している。また、Cortana向けのSkill(Amazon Echoと同様)開発用のフレームワークも公開している。

Surfaceでは自社製ハードウェアに打って出たマイクロソフトだが、CortanaではPCと同様にハードウェアの製造はパートナーに任せることになりそうだ。逆に言えば、高級オーディオメーカーなどから、音質にこだわったスマートスピーカーが登場する余地があるということになる。ユーザーとしては選択肢が広がることを歓迎できるだろう。