マツダは3列シートの新型クロスオーバーSUV「CX-8」を発売する。同社の新世代商品群で初となる多人数乗用車で、価格は300万円台前半を想定。2017年中の市場投入を予定する。ミニバンに取って代わるマツダ車の登場は、日本の自動車市場にインパクトを与えそうだ。

現時点で内装の画像しか公開されていないマツダ「CX-8」

魂動デザインの3列シートSUV

これまでに判明しているCX-8の情報を整理しておくと、サイズは全長4900mm、全幅1840mm、全高1730mm。前輪と後輪の間(ホイールベース)は2930mmだ。エンジンはマツダの新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を搭載。乗車定員は6~7人となる。300万円台前半というのは、ベーシックなグレードでの想定価格だという。

このサイズ感だが、横幅はマツダの人気車種「CX-5」と同等。全長はCX-5より355mm長い。ホイールベースはマツダが北米戦略モデルとして展開している3列シートSUV「CX-9」と一緒だ。

左がCX-5、右がCX-9

新世代商品群に属する新型車なので当然だが、CX-8はマツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブテクノロジー)」とデザインテーマ「魂動(こどう)」を全面的に採用する。マツダによると、CX-8では「マツダらしい走りやデザイン・質感を備えながら、3列目まで大人がしっかり座れるパッケージングを実現」するという。

このクルマが的を射た商品だと思う理由はいくつかあるが、注目したいのはCX-8が、普通であればミニバンを選ぶような客層に訴求できそうなところだ。