シャープは18日、スマートフォンのフラッグシップモデルのシリーズ・ブランド名称を「AQUOS R」とすると発表した。2017年夏モデルから新ブランドによる展開を始める。新ブランドがなぜ必要なのか、そこに込められた思いや方向性はどうなのか。

シャープのフラッグシップモデルは「AQUOS R」に統一

売れるスマホにするために

シャープのスマホにブランドらしいものがないわけではない。AQUOSという列記としたブランドがあるからだ。しかし、それは「液晶のAQUOS」であり、スマートフォンのみならず、液晶テレビやタブレットにも用いられている。

AQUOS Rはスマートフォンのなかでも、フラッグシップモデルに付けられるブランドとなるが、その必要性について、同社はスマートフォン市場が成熟化しており、ブランドで製品が選ばれるようになったことと説明する。

AQUOS Rブランドで今後1年間で100万台の出荷を目指すという

確かにこれまでのシャープが出してきたスマートフォンにおいて、フラッグシップモデルの名称に対する印象は薄かった。理由の一端はキャリアごとにシリーズ名が違っていたからだ。ドコモ向けは「AQUOS PHONE ZETA」、ソフトバンク向けは「AQUOS Xx」、au向けは「AQUOS SERIE」といったシリーズ名で展開してきた。

アップルのiPhone、サムスンのGalaxy Sシリーズのように、フラッグシップモデルのわかりやすいメーカーのものが世界的に売れており、ブランド名の統一は消費者視点からもわかりやすくていいだろう。製品プロモーションの観点からも効率的になりそうだ。