デロンギ・ジャパンは2月15日、全自動コーヒーマシンの新製品「エレッタ」(ECAM45760B)の記者発表会を行った。エレッタは3月1日発売予定で、希望小売価格は24万円(税別)。同社の全自動コーヒーマシンとして、新たなハイエンドモデルとなる。

3月1日発売のデロンギ「エレッタ」(ECAM45760B)

今回のエレッタをはじめ、デロンギ製の全自動コーヒー/エスプレッソマシンは、コーヒーの豆や水量の計量から豆挽き、抽出、ゴミ捨てから洗浄までの工程をほぼ一括して行えることが特長。

豆挽きには、コーヒー豆を徐々に細かく切る「コーン(コニカル)式」と呼ばれるグラインダーを採用。別方式の「グラインド式」と呼ばれる臼上タイプのものや、「プロペラ式」と呼ばれるプロペラ型の機構に比べて、粒度が均一化された豆を挽くことができ、摩擦熱による酸化も抑えて高い香りを保てるという。さらに、1杯ずつ豆を挽くため、フレッシュなコーヒーを抽出できる。

新製品のエレッタは、デロンギの全自動コーヒーマシンとして最高峰の位置付けとなるモデル。フルスペックモデルとして2016年に発売された「プリマドンナXS」と双璧をなす。

デロンギの全自動コーヒーマシンにおける工程

コーヒー豆を挽くグラインダーの方式

デロンギの全自動コーヒーマシンで採用されている「コーン(コニカル)式」のグラインダー。写真は同社のコーヒーミル専用機だが、新製品で使われているのも同じものだいう

デロンギのコーヒーマシンは、1杯ずつ豆を挽き、カップに直接コーヒーを注ぐ。ジャグやポットにまとめて抽出する製品と比べて、鮮度も香りも高いコーヒーが楽しめるとのことだ

フルスペック機としての具体的な特徴としては、プリマドンナXS同様の「ラテクレマシステム」が挙げられる。タンクにミルクをセットし、ミルクがもっとも甘くなるとされる60~65℃の温度を維持しながら、黄金比とされるミルクと泡の比率2:3の理想的なカプチーノを自動で作れる機能。3段階で泡の大きさを変えることも可能だ。

【左】ミルクメニューの際は手前にミルクタンクをセット。ノズル部分もつまみを合わせるだけで自動で簡易洗浄してくれる機能を持つ。【右】ノズルを合わせるだけで、ミルクの泡のキメ細かさを3段階で変更可能

ミルクはミルクタンク側の専用ノズルから抽出される

もっとも泡立ちのよい設定にしたミルクの泡。スティックで刺してみたところせっけんの泡のようにふわふわだった

3段階の泡の比較。写真ではわかりづらいが、左端がもっとも泡の目が粗い。空気を含む割合が少ないためか、泡が消えるのも早かった