【レポート】

家のホコリはどこから来るの? ダスキンに根掘り葉掘り聞いてみた

「ホコリの元」が何なのか調べてほしい、という意見がマイナビニュースの読者から編集部に寄せられ、これは絶対に調べなければいけないと思った。フローリングの部屋にはだしで生活している筆者はほぼ毎日床をフローリングワイパーで拭いているが、半日後にはもうホコリがソファの下にうっすら積もっていたりして腹立たしいことこの上ない。一体どこから発生しているのだ。

今回は、清掃用品のレンタルや販売、ハウスクリーニング事業を手がけるダスキンの広報担当・古屋洋さんに、ホコリの発生源や有効な掃除法について聞いた。

ダスキンの広報担当・古屋洋さん。休日も家でホコリの観察をしていると言っていた

大半は綿ボコリ

――よろしくお願いします。早速ですが、家で見られるホコリにはどんな種類があるか教えてください
はい。家庭で見られるホコリ……私たちは「ハウスダスト」(以後、ホコリと記載)と呼んでいますが、大きくは住まいの外部から侵入するものと内部で発生するものに分けられます。

外部から侵入するものとしては、土砂ボコリ・昆虫の死骸やフン・花粉・煙や排ガス。家庭内から発生するものとしては、布団や衣類から発生する綿ボコリ・食べこぼし等の食品クズ・畳や紙から発生する繊維クズ・髪の毛・フケ・ペットの毛などがあります。

――そんなにあるんですね……。比率としては、どの種類のホコリが一番多いのでしょうか?
大半が、家庭内で発生する繊維による綿ボコリです。ただ、ホコリ1gの中には平均してダニ約2,000匹・カビ胞子約3万個・細菌約800万個が含まれていると言われていますので、ホコリの中には目には見えない病原菌がいることになります。

――なるほど。とはいえ、綿ボコリの発生をなるべく抑えればホコリの少ない生活になるということですよね?
う~ん。理屈の上ではそうなるのかもしれませんが、日常生活で綿ボコリの発生量を減らそうとするのはあまり現実的ではないと思います。衣服や布団などからは、どうしても発生してしまうものですので。

最も多いホコリは、衣服や布団などから発生する綿ボコリだそうだ

例えば、着るものや布団を化学繊維だけにするとか、あるいは裸で過ごす(!?)とか、そういったことができるならまた別ですが、それでも発生量をゼロにすることはできません。発生した綿ボコリをいかに少ない手間で掃除するか、といったことを考えた方がいいですね。

――そうですよね……

ホコリは9時間も空中を舞い続ける!

――それでは気を取り直して、掃除法についてうかがえればと思います。やっぱりダスキンさんとしては、モップで掃除するのがオススメなのでしょうか
もちろんダスキンのモップは自信を持ってオススメできますが、掃除道具によって得意・不得意はありますので、使い分けていただくといいかと思います。

例えば、粒子が大きな食べかすや大量のゴミ、畳やカーペットの上を掃除するのであれば、モップよりも掃除機の方が効果が高いでしょう。また、空中を舞っているホコリや、粒子の小さいウイルスやタバコの煙などは空気清浄機の得意分野になります。

汚れの種類や状態、材質によって、適した掃除道具は異なる

――ホコリのサイズや床の材質によって使い分けるといいのですね
そうですね。フローリングの綿ボコリを掃除するのであれば、ホコリをキャッチして離さない吸着剤で加工されたモップが最適だと思います。こうしたモップが優れているのは、床の上のホコリを舞い上げずに取ることができる点です。掃除機の排気はホコリを舞い上げてしまいますからね。ちなみに一度舞い上げたホコリは、再び床に落ちてくるまでに約9時間かかると言われています。

――9時間! 舞い上げたホコリは半日近く家の中を漂うんですね……嫌すぎる……
ですので、掃除をするタイミングも重要なんですよ。人が歩くだけでもホコリは舞い上がるので、ホコリ掃除のベストなタイミングは朝一番と帰宅直後です。

――掃除に最適なタイミングもあるのですね
はい。一人暮らし世帯はもちろん、ファミリー世帯やシェアハウスでも皆で意識するといいですね。例えば、最初に起きた人や最初に帰宅した人が毎日サッとモップをかけるようにするとか。習慣づけることで掃除の負担も軽くなると思います。人がいる時間のホコリを少なくできれば健康にもいいですしね。

モップは毎日こまめに。朝起きたときか帰宅直後にかけるのがベスト

ホコリは放っておくとシミになる

――毎日軽い掃除をする方が、たまにたっぷり掃除をするより楽な気はしますね
気持ちの問題ももちろんあるのですが、ホコリは放っておくと厄介な汚れに変質していくので、軽い汚れのうちに取っておいたほうがいいですね。

――ホコリが変質……?
最初は拭き取るだけで簡単にとれるホコリが、水分や油分がつくことで次第に重くなっていき、洗剤を使わないと取れないようなベトベトした汚れに変わって材質の表面に染み込み、最終的にはシミになってしまうんです。しばらく掃除していないレンジフード表面の、ベットリとしたホコリをイメージしていただければ分かりやすいと思います。

――なるほど……。うちのレンジフードを思い浮かべて憂鬱になりました。たしかに、少し掃除をサボった時のホコリはややてごわいような気がします
シミになるまで放置するケースは極端ですが、水拭きや洗剤を使わないと取れない汚れになると、掃除をする時に使った水や洗剤で材質を傷めてしまうこともあります。そう考えると、軽いホコリの段階で除去しておくということが、最終的に楽をすることにもつながりますよね。

床掃除だけでは52%のホコリしか取れない

――こまめに軽い掃除を続けるのが大事なのですね。住まいの中で、ホコリがたまりやすい場所はあるのでしょうか
舞い上がったホコリは空気の流れに乗りますので、部屋のいろいろな場所にたまります。

見落としがちなのは、「家具の上」ですね。実は、床面を掃除するだけでは部屋全体のホコリの52%しか除去できないという当社の検証結果が出ています。

――えっ、そうなんですか
具体的には、テレビボードや背の低い棚などの上にたまるホコリが約29%、比較的背の高い家具の上にたまるホコリが約19%となっています。これらのホコリも、ハンディモップでこまめに取るといいでしょう。

床掃除だけでは約52%のホコリしかとれない! 家具の上にたまるホコリは、ハンディモップで拭き取るといいそう

――帰ったら早速やってみます。いろいろと教えていただきありがとうございました!


「ホコリの元」は何なのか、という疑問の結論は、「いろいろある」としか言いようがない結果となった。しかし、その大半を占めるのは綿ボコリなのだそうだ。

そして綿ボコリは衣服や布団などからほとんど無尽蔵に発生するため、手間のかからない掃除を小まめにすることが重要なようだ。掃除を面倒に思うのではなく、面倒になる前に掃除をしよう、ということである。筆者の今年の目標が決まった。

イラスト: いらすとや

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