軽量化を追求するにあたって筐体やキーボードの剛性が確保されているか不安だったが、結論から言うとまったくの杞憂だった。

UH75/B1は、76cmの耐落下、耐振動、全体200kgf(重量キログラム)/1点35kgfの耐加圧、キーボードたわみ耐久性、ディスプレイ開閉耐久性などの社内テストをクリアしているだけに、パームレストを持って乱暴に上下に振ってもキシミ音などはほとんど発生しない。

キーボード面は、キーが底打ちしている状態でさらに押し込めば多少たわむものの、タイピングしているときは体感的にたわみをほとんど感じない。タイピング音も低めで、"カチャカチャとした耳障りな音"とは感じられなかった。

本来、パームレスト部だけを握ると筐体全体に大きなストレスが生じる。しかし本製品では、底面にややたわみを感じるものの、キシミ音はほとんど発生しなかった

キーボードは86キーで、JIS配列準拠。Tab、Caps Lock、Shift、Ctrl、Space、Enterキーは軽く、そのほかのキーは重く調整された「2段階押下圧」方式が採用されている

パームレスト右下には、「Windows Hello」に対応した指紋認証センサーが実装されている

キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.2mm。手の大きな筆者でもフルサイズキーボードと変わらぬ感覚でタイピングできた

豊富な端子類で使い勝手よし!

個人的に最も魅力を感じたのは端子類が非常に充実していること。電源端子、HDMI端子、USB Type-C(Gen1、5Gbps)、USB Type-A×2、マイク・ヘッドフォン・ヘッドセット兼用端子、SDカードスロットに加え、1000BASE-T対応の有線LAN端子(RJ-45)まで本体に装備されている。利用頻度は少ないものの、大量のデータを送受信したり、多くのアップデートをOSへ適用する際に有線LAN端子は重宝するはずだ。

左側面。左から電源端子、HDMI端子、USB Type-C(Gen1、5Gbps)、USB Type-A、マイク・ヘッドフォン・ヘッドセット兼用端子

右側面。左からSDカードスロット、USB Type-A、有線LAN端子(RJ-45)

SDカードスロットは、カードを装着すると全体を収納できるタイプ。有線LAN端子は、引き出してから上部に引き上げることで変形し、本体より厚い有線LANケーブルのコネクタを差し込めるようになる

なお、無線WANに対応していない点を残念に思う方も多いことだろう。実は法人モデルは、ドコモ、au、ソフトバンクに対応した無線WAN機能をBTOで追加可能で、いわゆる格安SIMカードも利用できる。世界最軽量ボディを実現し、モバイルに特化したUH75/B1のようなモデルでこそ、Wi-Fi通信、モバイルデータ通信の切り替えを意識することなくシームレスに高速データ通信を活用したいところだ。