【レビュー】

Windows 10 Insider Previewを試す(第78回) - 大規模な修正を加えたOSビルド15002登場・後編

1 Windows InkやCortanaの改善にも注力

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2017年1月9日(以下すべて米国日時)、MicrosoftはWindows 10 Insider Preview ビルド15002を、ファーストリングを選択したPC向けにリリースした。Microsoft Edgeの改善や「設定」の更新、デスクトップテーマのサポートなど大規模な変更が加わっている。前回の記事と合わせてご覧頂きたい。

Windows InkやCortanaの改善にも注力

2017年早期リリース予定のWindows 10 Creators Updateは、その名が現すように写真家やアーティスト向けのアップデートを中心に置いている。そのため、Windows Inkに関する機能強化はMicrosoftが注力するポイントの1つ。これまでのOSビルドでもWindows Inkは全体的な機能はそのままに、使い勝手の向上を目指してきたが、OSビルド15002はペンや機能のツールバーに、どの色を選択しているか把握できるようにするため、アイコンがリアルタイムで変化するようになった。また、<消しゴム>ボタンをメニュー化し、スケッチ画面全体を削除する<Erase all ink>などを追加している。

Windows Inkワークスペースの「スケッチパッド」では、選択したペンの種類をアイコンとして表示。また、スケッチの一部もしくは全体を消去する機能を加えた

Cortanaでは対応するアプリケーションの機能を呼び出すコマンドのサポートや、アラームの改善が行われているが、Cortanaの聞き取りを行う[Win]+[C]キーを無効にするオプションが加わっている。筆者が確認した限りでは既定でオフとなっているため、同ショートカットキーを使ってきた方は、Cortanaの設定ページを開き、<Keyboard shortcut>のスイッチをオンに切り替えればよい。

Cortanaの聞き取り用ショートカットキーは既定で無効になっている

Cortanaの聞き取りウィンドウ。以前のビルドでは[Win]+[C]キーで呼び出し可能だったが、本ビルドからは無効にできる

Cortanaに関してはOOBE(Windows Out of Box Experience)でも変化が生じている。Windows 10の新規インストールを試した方はご承知のとおり、OOBEプロセスではCortanaの有効・無効化を選択できるが、MicrosoftはCortanaを使って音声で応答し、OOBEプロセスを進めることを目指すという。執筆時点でOSビルド15002のISOイメージはリリースされていないため、どのような形になるのか不明だが、体験するタイミングがあれば追ってご報告したい。

OOBEでもCortanaによる音声操作を行える可能性が出てきた

本ビルドでは「ナレーター」の利用範囲を大きく広げている。Windows PE(Preinstallation Environment)やWindows RE(Recovery Environment)を起動してから数十秒後に[Ctrl]+[Win]+[Enter]キーを押すとナレーターが起動し、インストール時やリカバリー時に利用可能になるそうだ。ただし、Windows PE/REがオーディオデバイスをサポートしていなければならないため、同社は汎用的なUSBヘッドセットなどを利用することを薦めている。なお、ナレーター自体の改善も加わり、今後は点字のサポートも行われるという。

UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーション上で使用する文字の読みやすさも改善された。Microsoftの説明によれば、「ハイコントラストテーマ」を使用していると一部も文字が著しく読めなくなるという。そのため同社はXAMLフレームワークに手を加えて、テキストの背後に不透明なレイヤーを表示し、半透明のUIを強制しているという。これらの変更はSDKレベルで適用され、すべてのXAMLフレームワークを利用するアプリケーションに反映される。

ハイコントラストテーマ使用時に文字が著しく読めなくなる問題を改善した(公式ブログより抜粋)

UWP版「Windows Defender」では、クイックスキャンおよび、アドバンスドスキャン(フルスキャン、カスタムスキャン、オフラインスキャン)が利用可能になった。また、Windows Updateの適用状態やドライブの空き容量などを元にデバイス状態を示す「Device performance & health」、Microsoftアカウントベースで家族のアカウントやデバイスを管理する「Family options」などを新たにサポート。後者は現時点でMicrosoftアカウントページへのリンクに留(とど)まっているが、今後はアプリケーション側に機能を実装し、全体的な"デバイスの安全性"を管理する存在になりそうだ。

UWP版「Windows Defender」のトップ画面

「Virus&threat protection」ページ。クイックスキャンやアドバンススキャンが可能になった

デバイスの安定性を示す「Device performance & health」ページ

家族のアカウントやデバイスを管理する「Family options」ページ。現時点ではWebサイトへのリンクのみ

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インデックス

目次
(1) Windows InkやCortanaの改善にも注力
(2) ブルーライトカットやデスクトップテーマをサポートした「設定」
(3) バッテリー駆動の効率向上は今後に期待
(4) OSビルド15002の改善点・既知の問題
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