Lenovoは3日(米国時間)、CES 2017に先駆けて開催された公式プレイベント「CES Unveiled」にて、Windows Holographic対応VRヘッドセットのプロトタイプや、Amazon Alexa対応のホームデバイス、第7世代Coreプロセッサ搭載のThinkPad X1シリーズなどを展示した。

第7世代Core搭載の新しいThinkPad X1シリーズ

既報の通り、"Kaby Lake"こと第7世代Intel Coreプロセッサを搭載した「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad X1 Yoga」「ThinkPad X1 Tablet」が発表された。プロセッサが刷新されたほか、Thunderbolt 3(USB Type-C)、Windows Hello対応カメラ(オプション)の採用などインタフェース周りの強化がポイントだ。

また、「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad X1 Yoga」は、本体カラーとして従来のブラックに加え、新たにシルバーも用意された。ブラック以外のカラーを求めるユーザーの声に応えたものだという。

ThinkPad X1 Carbonはついに5世代目

世代を重ねるごとに薄型軽量化を進めてきたが、今回も従来世代から薄さを0.5㎜、重量を0.06kg削減した。前モデルでもかなり薄くなっていたが、そこからさらに削ってくるとは驚きだ

シルバーモデルも新たに用意

2基のThunderbolt 3ポートを備える

オプションの赤外線カメラでWindows Helloにも対応

ThinkPad X1 Yogaもブラックとシルバーの2色展開となる

こちらも2基のThunderboltを搭載するが、うち1基はACアダプタとの接続にも利用する

ThinkPad X1 Tabletも第7世代Coreプロセッサに刷新。PD対応のUSB Type-Cなどの特徴はそのまま引き継ぐ

Windows Holographic対応VRヘッドセット

LenovoはCESに合わせてさまざまな製品を発表しているが、公式のプレスリリースになかったのが、このWindows Holographic対応VRヘッドセットだ。ディスプレイ解像度は1,440×1,440ドット、正面にカメラを備える。

Windows Holographic対応VRヘッドセット

VRヘッドセット部分を跳ね上げて、周りを確認できる

このVRヘッドセットを利用する場合は、別途PCとの接続が必要となる。MicrosoftのHoloLensは、ヘッドセットにCPUなどを含めたシステムを内蔵し、スタンドアロンで動作可能なので、その点が異なる。

一方で本体にシステムがないため、ヘッドセット自体はかなり軽量となっている。なお、プロトタイプのため、具体的な仕様はまだ決まっておらず、動作可能なシステム要件もいまのところ未定。だだし「かなり高いスペックが必要」とのことだった。

ヘッドセットの上部にヒンジを設け、頭に付けた状態でもヘッドセットを外すことができる。VRヘッドセットは1度装着してしまうと外したり、付け直したりが面倒だ。ちょっとキーボードやマウスを使いたい、あるいは飲み物を取りたいときなど困ることもある。そうしたときに便利なギミックだ。

CESを含めたイベントでフィードバックを募り、開発を進め、2017年後半の発売を目指すという。

Amazon Alexa対応のホームデバイス「Lenovo Smart Assistant」

Amazonが提供するAIを用いた音声デジタルアシスタント「Alexa」に対応するホームデバイス。ネットワーク経由でAlexaが利用。音声コマンドを認識し、Web検索、音楽再生、リストの作成、カレンダーの更新などが可能だという。

Lenovo Smart Assistant。黒いモデルがHarman Kardonのスピーカーを採用

上部にノイズ低減機能を備えたマイク、下部にスピーカーを搭載。最大15mの距離からでもユーザーの声を拾うことができるという。また、スペシャルエディションのブラックモデルは、Harman Kardonのスピーカーを採用する。

このほか、最大6TBの容量を持つNASである「Lenovo Smart Storage」も展示。こちらはワンボタンで、ほかのスマートデバイスとデータを共有可能なほか、DLNAをサポートする。

Lenovo Smart Storage