1カ月ほど前に出荷が始まったTouch BarとTouch IDを搭載する新型MacBook Pro。性能面で期待に届かなかったと感じる人々もいる一方で、筆者のように4年半前のマシンを使って来たユーザーにとっては、待望の「買い換えタイミング」となった。

本連載でも新型15インチをレビューしたが、結局手に入れたのは13インチモデルのMacBook Proとなった。その理由は、iPad Proの存在が大きかった。筆者は9.7インチモデルのiPad Pro登場以来、仕事の多くをiPadで行ってきている。

Touch BarとTouch IDを搭載する新型MacBook Pro

各種SNSでは専用アプリが用意されているためブラウザからのアクセスに頼ることがないし、たびたびご紹介しているテキストエディタ「Ulysses」のおかげで、Macと同じようにiPadでも原稿を仕上げる環境が整っている状況にある。

iPadでは画面分割をサポートするようになったが、基本的には全画面でアプリを利用する時間が圧倒的に長い。15インチのMacと比べれば十分に小さい画面ながら、全画面表示にすると、実際にMacでアプリを使うウィンドウサイズとさほど変わらないのだ。

そうしているうちにMacでもアプリを全画面表示で使うようになり、「だったらより持ち運びしやすい13インチモデルでも良いじゃないか」という結論になった。決め手になったのは、13インチのMacBook Proの軽量・コンパクトさだ。