レノボの「YOGA BOOK」はまれに見る斬新なタブレットPCだ。2in1デバイスはMicrosoftのSurfaceシリーズをはじめとして、各PCベンダーから数多く登場しているが、YOGA BOOKは「Haloキーボード」と名付けられた完全にフラットなタッチ式キーボードを採用する点が特徴だ。
振動で打鍵感をフィードバックするとはいえ、手探りで正確なホームポジションを把握できないため、こと文字入力という点ではこれまでの2in1デバイスやクラムシェル型ノートPCとはまったく異なる使い勝手となっている。
また、Haloキーボードはペン入力パッド「クリエイトパッド」に切り替え、全面を使って手書きで文字や図を書くことも可能だ。しかも本製品に付属するデジタイザーペン「REAL PEN」は2048段階の筆圧感知機能を備え、クリエイトパッドに直接使用する「EMR芯」と紙に書き込む「インク芯」を交換して使い分けられる。クリエイトパッドから10mm離れていても感知されるので、一般的なノート越しに使用できる。つまりSurfaceなど、ほかの2in1デバイスよりも、ペン入力用途に寄せた製品というわけだ。
YOGA BOOKの詳細なスペックは既報で紹介されている。そのため今回の記事では使い勝手を中心にレビューしていこう。
■YOGA BOOK(WindowsモデルとAndroidモデル)の仕様 | ||
Windowsモデル | Androidモデル | |
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CPU | Intel Atom x5-Z8550(1.44/2.40GHz) | |
メモリ | 4GB | |
ストレージ | 64GB | |
ディスプレイ | 10.1型WUXGA(1,920×1,200ドット、タッチパネル付き) | |
バッテリ駆動時間 | 約13時間 | 約15時間 |
本体サイズ/重量 | 約W256.6×D170.8×H9.6mm/約690g | |
直販価格(税別) | Wi-Fi版:52,800円 LTE版:59,800円 |
Wi-Fi版:39,800円 LTE版:44,800円 |