現在放送中のTVアニメ『双星の陰陽師』のスペシャルイベント「陰陽祭2016」が9月11日、東京・新木場Studio Coastで開催され、声優の花江夏樹、潘めぐみ、芹澤優、浪川大輔、諏訪部順一、山下大輝、村田太志が登壇した。今回は夜の部をレポートする。

左上からイトヲカシの二人、加治ひとみ、浪川大輔、山下大輝、村田太志
左下から芹澤優、花江夏樹、潘めぐみ、諏訪部順一

イベントが始まると、ステージ上はレーザー光線の光で輝く五芒星で彩られ、鳥居を模したトラスの柱が姿を現す。「いくぞ紅緒! みんなに会いに!」、「行くしかない! 盛り上がるしかない!」、「陰陽祭2016!」のタイトルコールと共に、焔魔堂ろくろ役の花江夏樹、化野紅緒役の潘めぐみ、音海繭良役の芹澤優、土御門 有馬役の浪川大輔、天若清弦役の諏訪部順一、国崎慎之助役の山下大輝、額塚篤役の村田太志が次々と舞台に降り立った。

昼の部でもう流れは掴んでいるのか、芹澤が開口一番に「きゅーきゅーにょりつりょー(喼急如律令)と叫び、会場とコールアンドレスポンス。そして、開始の挨拶を求められるた花江は「駆け抜けるようにアフレコをしてきたので、こうしてイベントができるのは感慨深いですね」としみじみと語る。

最初のコーナー「陰陽祭☆語りごと」では、その都度出されるテーマに沿ってトークをしていく。まず「秋祭りに行くなら、どのキャラと?」というお題では、繭良を挙げるた潘に対し、「私でいいんですか!?」と席を立ち上がる芹澤。潘は「ゆうちゃんじゃなくて、繭良(笑)」と強調しつつも、最終的には「CVが芹澤だからかな」とフォローし、それを受けた芹澤は感極まり客席にお尻を向け潘に抱きついていく。その後、潘から「胸張っていこう!」と激励されると、「ない胸張っていきます!」と芹澤お馴染みのセリフで応対するシーンも。

続いて「うらやましいと思ったシーン、またはキャラクターは?」という問いには、芹澤と山下が「ろくろと紅緒がはじめて共振(レゾナンス)をした」シーンを挙げる。「はじめてレゾナンスしたシーンではセリフはないんですけど、その次にレゾナンスのセリフを言うシーンでは、二人の息がリハからぴったり合っていたんです。『双星っていいなあ』って思いました」と興奮気味な芹澤に合わせる形で、「必殺技って格好いいですよね! レゾナンスは特に鳥肌が立ちました」と山下が合わせる。

また、村田は「やっぱりろくろ」と解答し、「羨ましいですね。主人公だから強いし、そして周りの女の子にモテる。そして最終的に一軒家に一緒に住んでいるんです。(強い、モテる、一緒に住む)この三種の神器を揃えているってのはなかなかですよ! ガチで羨ましいです」と花江を羨望の眼差しで見つめていると、花江は「いろいろ想いを寄せられるのも、それはそれで大変ですよ。誰を選ぶのかってのもあるし、固定資産税も払わないといけないし」と勝者の余裕を見せつけていた。

お次は、現在オンエア中のアニメオリジナルストーリー「列島覇乱篇」の話題に。まずは潘から「二年経って、ろくろと紅緒、繭良たちは大人の顔つきになってきました。オリジナル展開の中で、どう立ち向かっていくのか、そして魅力的なケガレもたくさん出てきますので注目していてください」と今後の見どころを説明し、山門(CV:KENN)、千々石/百道(CV:松岡禎丞)、闇無(CV:井上和彦)といった新キャラクターを紹介していく。

そして、「目指せ、双星の陰陽師 新木場編」のコーナーへ。互いに手をつなぎ、意志を込めることによって呪装のパワーを増幅させる「共振(レゾナンス)」にちなみ、二人一組で協力し、お題に合わせてボードにイラストを描いていくという本コーナー。花江・潘の「双星チーム」、芹澤・諏訪部の「親子チーム」、山下・村田の「星火寮チーム」にそれぞれ別れ、余ってしまった浪川が司会を務めていく。

まずは「合作お絵かき 喼急如律令」として、それぞれイラストの右半分、左半分を担当し、二つ合わせたときにどれだけシンメトリカルなイラストに出来るかを競っていく。福山潤演じる「きなこ」がお題として出されると、芹澤が「えっ、福山潤さんを描くんですか!?」と勘違いし、浪川に「お前はバカか!」と突っ込まれるシーンも。結果は双星チームが見事なレゾナンスを見せつけ、圧倒的な勝利を収めていた。

続いて「○○と言えば?」というお題に対し、同じ解答が出来れば勝利という「異口同音 喼急如律令」。こちらは「赤い果実といえば」で見事リンゴを描いた星火寮チームに軍配が上がった。

その後は、口パクだけで相手に何を言っているかを読み取ってもらう「以心伝心 喼急如律令」のコーナー。双星チームは、「悪いケガレはすべて祓う」を潘がジェスチャー付きで表現するも、それを受けた花江は「ワインに毛ガニはすべてアイーン」と、祓うのジェスチャーがアイーンに見えてしまったための珍回答を見せた。ちなみに、芹澤の「ハートブレイクぶつかり稽古」はまったく諏訪部には伝わらず、諏訪部がパニックに陥ってしまうという珍しい展開に。今回、レゾナンスできたのは、星火寮チーム。「老若男女」のお題をうまく一文字ずつジェスチャーで伝えられた村田だが、山下の答え「Oh~、ソコハ、ダメ、ヨ」に会場は笑いに包まれた。司会の浪川は「俺、それだと思う。正解です」とまさかの採点でポイントを獲得した。

ラストコーナーは、観客参加型の「意思疎通 喼急如律令」。客席のジェスチャーを当てるという企画だが、「ヘビ」、「富士山」などどのチームも正解を連発していき、最終的に勝利したのは双星チーム。優勝特典として、紅緒の大好物でもあるおはぎが送られた。

ここで、現エンディングテーマを担当するイトヲカシが登場し「宿り星」を歌い上げる。続いて朗読劇「有馬の愛ラブクリニック」をはさみ、第1期エンディングアーティスト加治ひとみが「アイズ」を歌唱し、イベントのラストを飾った。

最後の挨拶では、諏訪部が襟に付いているリボンは差し入れのどら焼きについていた紙ひもだということを明かして笑いを取り、芹澤が「アニメのイベントは放送が終わってからやるというのがよくあるやーつなんですけど、今回は放送中なので、イベントが終わっても素敵な仲間たちにまた会えると思うと嬉しいです。もっともっと盛り上げて、ここにいる仲間が増えていくと思うとワクワクしています」と作品愛を見せてくれた。

そして花江が「ひとまずイベントは終了してしまいますが、『双星の陰陽師』は始まったばかりと言っても過言ではない。新章に突入し、新しいキャラクターが出てきたり、ろくろと紅緒の関係が深まっていったりしていくので、引き続き原作含めアニメを応援して頂きたいと思います。肩こりケガレとか月曜ケガレとかいますけど、少しでもこのイベントで祓われて浄化されて気持ちよく明日を迎えてくれたら嬉しいです」、「祓い給へ! 清め給へ! 喼急如律令!」と締めくくった。

PS Vita用ゲームソフト『双星の陰陽師』PV