Acerは、ドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2016」開催に先立つ8月31日(現地時間)に、IFA 2016会場となるメッセ・ベルリンで記者会見を実施し、世界初となる21型湾曲液晶を搭載するゲーミングノートPC「Predator 21X」を発表した。
世界初、ノートPCに21型ワイド湾曲液晶を搭載
今回発表された「Predator 21X」は、AcerのゲーミングPCシリーズ「Predator」のフラッグシップノートPCとして投入される製品だが、これまでの常識を覆す、圧倒的な存在感を示すゲーミングノートPCに仕上がっている。その最大の特徴となるのが、搭載する液晶パネルだ。
サイズが21型と、ノートPCとして最大級の液晶パネルを採用するだけでなく、ノートPC初"湾曲タイプの液晶パネル"を採用するという、常識を覆す仕様となっている。しかも、表示解像度は2,560×1,080ドットと、アスペクト比21:9のワイド液晶パネルを採用。液晶パネルを閉じると、天板付近が盛り上がり、中のキーボードのキーが見えるという、正気なのかと思えるような仕様(言葉は悪いが)で、上から圧力がかかるとどうなってしまうのか心配になるほどだ。
パネルはIPSのため視野角は十分に広く、端まで明るさや色合いの変化を感じることはない。また、この液晶はNVIDIA G-Sync Technologyもサポートしており、ティアリングのないスムーズな映像でのゲームプレイを可能としている。さらに液晶パネル下部には、Tobii Technologyのアイトラッキングシステムも内蔵。Tobii対応ゲームも別途Tobiiシステムを用意することなく楽しめる。
GeForce GTX 1080を2チップ搭載、SLIで稼働
Predator 21Xは液晶だけでなく、その中身も超弩級。搭載CPUは第7世代Core i7。そして、ディスクリートGPUとしてNVIDIAのGeForce GTX 1080を2チップ搭載し、SLIで稼働させている。最新ゲームの高解像度プレイはもちろん、VRにも余裕で対応できる。
この圧倒的なスペックのシステムを安定して稼働させるため、Predator 21Xには5個のファン(うち3個はAeroBlade metal fan)を採用する空冷システムを内蔵。5ファンという仕様も強烈だが、側面や背面には大きな排気口とかなり大型のヒートシンクが確認でき、モンスター級のスペックもこれなら安定稼働できそうという印象を受ける。
なお、現時点ではスペックの詳細は未公開となっており、メモリーや内蔵ストレージなどの仕様は不明だ。
左側面。モンスター級のスペックを効率良く冷却するための、大型のヒートシンクと排気口が見える。その他、USBポート×2やSDカードスロット、音声入出力端子なども見える |
右側面にも大型ヒートシンクと排気口がある。また、USBポートも2ポート用意 |
背面。左右にヒートシンクと排気口が見える。その他、HDMI、DisplayPort×2、USB Type-C、有線LANポートなどもある |
キーボード後方には、LEDライトで照らし出された空冷ファンを配置 |
テンキー部分は裏返してタッチパッドに
キーボードは、Cherry MXメカニカルキーを採用するフルサイズキーボードを搭載。ゲーミングキーボードをそのまま内蔵したかのようになっており、この点でも見た目にかなりのインパクトがある。もちろん、ゲーミングキーボードらしくフルカラーバックライトを内蔵しており、ユーティリティを利用し発色を自由に変更できる。
キーボード右にはテンキーがあるが、このテンキー部分は着脱式のユニット構造となっており、裏返して装着することでタッチパッドとしても利用可能となる。
このPredator 21Xは、2016年末頃よりプリオーダーを開始する予定という。価格は未定だ。