ビジネスパーソンなら「仕事ができる」と言われたいもの。"仕事ができる顔"ってあるのだろうか。顔の専門家である池袋絵意知さんに聞いてみた。

* * * * *

「仕事ができる顔」と言っても職種によって向き不向きがあります。観相学で適職を判断するのは主に輪郭になるのですが、ここでは職種に関係なく「仕事ができる顔」について解説します。

目標を実現する人の顔

ポジティブ思考を表す口角が上がった口をしていることが基本です。

ビジョンを明確に描き、目標をしっかりと定め、どんどんキャリアアップする人は、男女ともに"男度"が強い顔をしていることが多いです。具体的には、眉も目も上がっていて目の力が強くて意志的で、鼻は大きくて小鼻が張った我の強さを象徴した顔です。口は横に大きくて積極性があるのもポイント。輪郭はエラと顎がガッシリしていて忍耐力があり、全体的に肉付きがよくて柔軟性もあるのが代表的な顔となります。

女性の場合は他に、額が横に広い好奇心旺盛タイプであったり、額が前に出た勝ち気なタイプであったりすることが多いです。また、頬は高くて前に出ていて自己主張が強い性格をしている特徴が見られます。

真面目で仕事が正確な人の顔

無遅刻、無欠勤で決められた仕事をコツコツとキッチリこなす人は、額の形が直線的な角額の人に多く見られます。眉の角度は標準的で上がっても下がってもなく、目はどちらかというと小さめで、鼻と口は標準的な大きさです。

頬はそれほど高くなく、必要以上に自己主張をしないのも特徴。自分の気持ちをあまり表に出すこともなければ、自分の考えは内にしまっておくことが多く、競争心も強くないので他人の仕事ぶりにも興味を持ちません。積極的に仕事を作り出すことはせず、自分に与えられた仕事だけを淡々とこなすタイプです。

このように実務的で仕事が正確な人は、地味な印象で真面目を絵に描いたような顔をします。少々面白みには欠けますが、企業にとってはマネジメントしやすく安心して仕事をまかせやすいです。裏を返せば、この顔は経営者や管理職には少ないタイプと言えます。

信頼できる上司の顔

もっとも重要なポイントは目で、穏やかな中に目ヂカラがある人です。口は口元に締まりがある人。口の締まりは心の締まりで、厳格な性格を表します。また、鼻の下が長く盛り上がっていると理性的で感情的になることが少なく、自分本位に行動することもありません。耳の位置が下側にあると「好き・嫌い」といった感情で判断することがなく、理性的で倫理観がしっかりしている傾向があります。見方としては、左右の耳の一番下を結んだ平行ラインが鼻先より下にあるのを基準にしてください。

髪型は眉間や眉が見えることがポイントです。眉の動きが見えると表情が相手によく分かり、心をオープンにしているのが伝わります。眉がよく見えるのはコミュニケーションに気をつかっている証拠です。男性の場合は額が半分以上見えているほうがいいしょう。

<著者プロフィール>
池袋 絵意知(いけぶくろ・えいち)
観相家、顔研究家、顔面評論家。出版社と人材総合サービスで営業を経験した後、顔研究の道に。古来からの観相学だけでなく、自然人類学や心理学の研究を取り入れるなど多角的な方面から顔を研究し、独自の顔面観相術「ふくろう流観相学」を確立する。著書に『顔面仕事術』『最強モテ顔講座』など。 顔相鑑定士&顔研究家&顔面評論家:池袋絵意知 公式ブログ

※写真と本文は関係ありません