「天丼てんや」は6月2日、「ローストビーフ天丼」(税込780円)を期間限定で発売した。4月にはハンバーグを天ぷらにした「Wハンバーグ天丼」を販売し、天丼の固定概念をどんどん壊していく同店。今度はローストビーフ天が登場したが、そもそもローストビーフって揚げたらどうなるんだ!?

ローストビーフって揚げたらどうなる!?

同商品は、丼にローストビーフ天3枚、ポテサラ天、インゲンが盛られ、西洋ワサビが添えられている。ポテサラ天は2014年1月に期間限定で登場し、その後、年1回のペースで期間限定商品として提供。再販されるたびにSNSで反響がある人気商品だという。

「ローストビーフ天丼」(税込780円)

早速気になる「ローストビーフ天」を食べてみる。天ぷらにしたローストビーフは、ローストビーフの特徴である、しっかりとした赤み部分がある。オーストラリア産の牛肉を使用し、開発時には切り出す厚さをミリ単位で何度も調整をして、柔らかく満足感のある食感を追求したとのこと。肉のうま味がぎゅっと詰まった天ぷらだ。

ローストビーフ天はしっとりとしている

中は絶妙な揚げ加減で赤みが残っていた

同商品のために開発した特製のドミグラスソースは、赤ワインやフルーツで牛肉に合う味わいに。甘めのソースにフルーツ系の香りが溶け込んでいた。ピリッとした西洋わさびもアクセントとして欠かせないだろう。

西洋ワサビがアクセントになっている

ポテサラ天は、「ローストビーフの付け合わせには、マッシュポテトが合うだろう」という開発者たちの意見から採用された。舌触りがなめらかなポテトサラダは、天ぷらにすると酸味が控えめになってよりマイルドな味わいになっていた。

マッシュポテトをイメージしたポテサラ天

「Wハンバーグ天丼」に引き続いて登場した、今回の「ローストビーフ天丼」。「Wハンバーグ天丼」の前には、「牛タンとろろ天丼」という商品も展開されていた。「天丼てんや」の商品のなかでもかなり遊び心ある、というかありすぎるこれらのメニューたちは、どのようにして販売まで至るのだろうか……。

広報担当に直撃してみると、「『牛タンとろろ天丼』にはじまる肉天丼は、同社にとってチャレンジとなる商品です。『チャレンジとなる肉天丼は遊んでもいい』と社長に言われまして、開発を進めております。遊ぶといっても悪ふざけではなく、全力を尽くしてメニューを考えており、今回の『ローストビーフ天丼』は構想から販売に至るまで1年近い時間がかかりました」とのことだ。

ローストビーフのこの厚さも、全力で試行錯誤してたどり着いたという

同商品は、7月13日まで販売予定。「ローストビーフ天」は、税込150円で他の商品にもトッピングできる。この期間だけの「天丼てんや」の遊び心をぜひ堪能してみてほしい。