ウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2016」で、カシオの「Smart Outdoor Watch」(WSD-F10)が展示されたのは、すでにレポートした通り。さらに、時流を反映して他のブランドからも数多くの(いわゆる)スマートウオッチが展示されていた。

ここでは、液晶モニターを搭載した「Android Wearタイプ」と、従来の腕時計をベースにスマホ連携機能を持たせた「コネクテッド・ウオッチタイプ」に分け、注目を集めていたアイテムをご紹介しよう。なお、スマートウオッチとコネクテッド・ウオッチに厳密な定義があるわけではなく、便宜上ということでご了承いただきたい。

まずはダイヤル表示も自由自在の「Android Wearタイプ」からだ。記事中の価格はすべて税別で、発売前の商品については予価。写真のサムネイルをクリックすると拡大表示となる。

カシオ「Smart Outdoor Watch WSD-F10」

マイナビニュースでも数多く取り上げている、カシオの「Smart Outdoor Watch WSD-F10」(7万円・発売中)。展示スペースはそれほど広くはなかったものの、世界各国のバイヤーが熱い視線を注いでいた。

Smart Outdoor Watch WSD-F10

常駐スタッフに質問をするバイヤーが引きも切らない

サイズは約61.7×56.4×15.7mmとけっこう大振りだが、視認性と「アウトドアツール」として考えれば納得がいく。Android 4.3以上およびiOS 8.2以上(iPhone)に対応するが、iOSでは一部機能に制限がある。

本体はマイク付きで5気圧の防水性能に加えて、米軍の調達規格「MIL-STD-810G」に準拠したタフネス仕様だ。視認性の高い円形1.32型液晶モニター(解像度は320×300ドット)と、グローブを付けた手でも操作できる滑り止め加工を施した大型操作ボタン類などを装備する。カラーバリエーションは、オレンジ、グリーン、ブラック、レッドの4色。

センサー類は、圧力(気圧/高度)、加速度、ジャイロスコープ、方位(磁気)を搭載する。これらを利用したコンパスや気圧計、高度計、日の出日の入り、タイドグラフ、活動グラフといった「ツール」を標準で備える。カシオの合体分離型デジタルカメラ「EXILIM EX-FR100」の画面表示や、シャッターなどのコントロールを行える「EXILIM Controller」が利用できるのもユニークだ。

ブースに用意されたタッチ&トライ用の実機

WSD-F10の特長を紹介するプレート

日本国内での連携アプリは、「GO雨!探知機」「YAMAP」「ViewRanger」「Runkeeper」など。カラー液晶とモノクロ液晶の2層構造となっており、モノクロ液晶のみを使用したタイムピースモードを持つ。タイムピースモードは時刻表示だけとなるぶん、1回の充電で1カ月以上は稼働する仕様だ。通常使用の駆動時間は1日以上となっている。

マグネット内蔵の専用プラグを使って充電。暗闇でも容易に着脱可能